1999 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェアリサイクル支援環境の研究-Browser,Slicer,Specializerの設計と開発-
Project/Area Number |
10308008
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿草 清滋 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 教授 (90026360)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 晋一郎 愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (40240098)
濱口 毅 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 助手 (90273284)
|
Keywords | ソフトウェアリサイクル / Browser / Slicer / Specializer / 依存解析 / プログラムパターン |
Research Abstract |
本年度は、検索とプラウザを統合したソースプログラムプラウザの開発を行った。 ソフトウェアの再利用や保守作業の支援において必要となる多種多様な検索を、複数のバージョンをまたがる検索、ソフトウェアの構成要素をまたがる検索、複数の種類のソフトウェアをまたがる検索の三つの基本的な検索の組み合わせであると捉えた。そしてバージョン、エレメント、ソートの三つの軸からなるソフトウェア空間を定義し、ソフトウェア空間を様々にトラバースすることで検索を表現する手法を提案した。 また、検索ツールをCASEツールプラットフォームSapidの機能を拡張した上で実装した。実装した検索ツールは、ライブラリとアプリケーションの相互参照が可能なソースプログラム・プラウザ、関数変更履歴表示ツール、プログラムとドキュメントの整合性を検査するツールである。 この結果に関しては、 大橋 洋貴、山本 晋一郎、阿草 清滋:"ソフトウェア空間をトラバースする柔軟な検索"、日本ソフトウェア科学会第16回大会論文集pp.149-152 において、発表した。 また、実際に関数の変更履歴の調査、プログラムとドキュメントの整合性の検査、ライブラリとアプリケーションをまたがった検索、コーパス・プログラミングといった検索についてソフトウェア空間を用いて記述を行い、本手法が多様な検索を表現する能力があることを確認した。
|
-
[Publications] 尾崎憲幸、吉田敦、山本晋一郎、阿草清滋: "意味を考慮したプログラムの差分抽出法の提案"情報処理学会ソフトウェア工学研究会. vol.1323,No.4. 25-32 (1999)
-
[Publications] 山本晋一郎、大橋洋貴、大久保弘崇、粕谷英人、阿草清滋: "オープンソースの潮流を支援するためのソースプログラム・アーカイブ・サイトの提案"ソフトウェアシンポジウム'99論文集. 129-137 (1999)
-
[Publications] Fukuyasu Naoki,Yamamoto Shinichirou,Agusa Kiyoshi: "An Evolution Framework based on Fine Grained Repository"Proceedings of International Workshop on Principles of Software Evolution (IWPSE99). 43-47 (1999)
-
[Publications] 大橋洋貴、山本晋一郎、阿草清滋: "ソフトウェア空間をトラバースする柔軟な検索"日本ソフトウェア科学界第16回大会論文集. 149-152 (1999)