1999 Fiscal Year Annual Research Report
スピン構造解明のための偏極陽電子マイクロビームの実用化
Project/Area Number |
10354004
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
広瀬 立成 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (70087162)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
汲田 哲郎 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (30271159)
千葉 雅美 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (60128577)
浜津 良輔 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (20087092)
鷲尾 方一 早稲田大学, 理工学総合センター, 教授 (70158608)
五十子 満大 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (60087004)
|
Keywords | オルソポジトロニウム / スピン偏極 / ゼーマン効果 / ピックオフ効果 / バンチビーム |
Research Abstract |
1)偏極度測定 偏極ビームの実用化に当たり、ゼーマン効果による偏極度測定法を確立した。これは、磁場によってオルソポジトロニウムの寿命が変化し、その大きさから入射陽電子ビームの偏極度を決定する。一方、pick-off効果や、および測定領域をはずれた場所での崩壊が、寿命を短縮させることが偏極度測定の障害になることが判明したので、この点を改良すべくまず測定領域をキャビティーで覆った。また、オルソポジトロニウムの寿命を規格化に利用することにより、pick-off効果の影響を除外することができた。こうして信頼ある偏極度測定手法が確立した。 2)ビームバンチ装置の製作 pick-offの原因がマルチチャンネルプレート中におけるポジトロニウムの多重散乱によるものであるかどうかを検証するため、ビームをバンチすることにより寿命測定のスタート信号を発生させる方法を開発した。時間変動する電場により、ビームをチョッピング・バンチングして、1nsのパルス幅を持つバンチビームの生成に成功した。このとき、リアクタンスの増大により、バンチ化の効率を向上させることができた。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] H.Iijia, T.Hirose, T.Kumita: "Laser cooling of ordho-positronium"Nucl. Inst. A Meth. (2000)
-
[Publications] T.Kumita 他: "Development of a positron hap for the easer cooling・・・"App. Sarf. Sci.. 149. 106-109 (1999)
-
[Publications] N. Chiba 他: "Positronium rare annchilation experiment・・・"App. Surf. Sci.. 149. 276-281 (1999)