1999 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロマシニングによる集積化反応・分析システムの開発研究
Project/Area Number |
10354012
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
喜多村 昇 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50134838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安宅 龍明 セイコーインスツルメンツ株式会社, 技術本部・部長
八尾 浩史 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20261282)
金 幸夫 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40186367)
作原 寿彦 セイコーインスツルメンツ株式会社, 技術本部・課長
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Keywords | マイクロ反応・分析システム / マイクロマシニング / 顕微分光 / マイクロチャンネル / インプリンティング法 / ポリマー基板 / 液 / 液抽出 / マイクロフローセル |
Research Abstract |
通常のシリコンウエファー等を対象とした微細加工ではクリーンルームや高価な露光装置が必要となり、本研究目的を達成するにあたっては問題となる。そこで、簡便かつ安価な微細加工法として、ポリマー基板を用いたインプリンティング法によるマイクロチャンネル基板の創製とその応用を試みた。 1)液/液抽出効率に対するチャンネル壁構造の効果に関する研究: インプリンティング法を用いることにより、様々な構造のチャンネルを容易に作成できることに着目し、形状の異なるポリマー基板マイクロチャンネルチップを作製した。対称および非対称なジグザグ構造壁を持つチャンネルチップを作製し、チップ中における色素の油/水抽出を測定したところ、抽出効率は平坦壁や対象ジグザグ壁を持つものより、非対称ジグザグ壁を持つマイクロチャンネルの方が高効率となることを見出した。また、この原因として油/水界面の構造が極めて重要であることを示した。 2)電極内蔵型マイクロチャンネルチップの創製: インプリンティング法を用いることにより、チャンネルチップ中にマイクロワイア電極を設置可能である。ポリマー基板上に電極となる金属線を置き、これを2枚のガラス板により高温プレスすることにより、金属線を基板に埋め込む。これとチャンネル構造を有する他の基板と圧着することにより、電極内蔵型チャンネルチップを作製した。作製したマイクロ電極を種々の条件下で試験を行ったところ、リソグラフィーにより作製したマイクロ電極と同等な性能を示すことを確認した。 以上の技術的な進展に基づき、次年度においてマイクロ分析システムの試作が可能になるものと期待している。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 喜多村 昇: "Space- and Time-Resolved Spectroscopic Analyses in Micrometer Dimension"Trends in Analytical Chemistry. 18(11). 675-684 (1999)
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[Publications] 喜多村 昇: "Energy Gap Dependence of the Nonradiative Decay Rate Constant of 1-Anilino-8-Naphthalene Sulfonate in Reversed Micelles"Analytical Sciences. 15(5). 413-419 (1999)
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[Publications] 八尾 浩史: "Spectroscopic and AFM Studies on the Structures of Pseudoisocyanine J Aggregates at a Mica/Water Interface"Journal of Physical Chemistry B. 103(21). 4452-4456 (1999)
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[Publications] 八尾 浩史: "Fragile Arrangements of Self-Organized J Aggregates of Pseudoisocyanine Dye at a Glass/Solution Interface"Physical Chemsitry Chemical Physics. 1(19). 4629-4633 (1999)
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[Publications] 石坂 昌司: "Total Internal Reflection Fluorescence Dynamic Anisotropy of Sulforhodamine 101 at a Liquid/Liquid Interface : Rotational Reorientation Time and Interfacial Roughness"Analytical Chemistry. 71(2). 419-426 (1999)
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[Publications] 石坂 昌司: "Excitation Energy Transfer from Sulforhodamine 101 to Acid Blue 1 at a Liquid/Liquid Interface : Experimental Approach to Estimate Interfacial Roughness"Analytical Chemistry. 71(16). 3382-3389 (1999)
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[Publications] 中谷 清治: "Advances in Photochemistry (25)"Laser Trapping-Spectroscopy-Electrochemistry of Individual Microdroplets in Solution. 173-223 (1999)
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[Publications] 喜多村 昇: "Organic Mesoscopic Chemistry"Spectroscopic Analysis of Inhomogeneous Structures in Single Microparticles. 171-184 (1999)