1999 Fiscal Year Annual Research Report
中高齢者向け総合筋力強化トレーニングマシンシステムの構築
Project/Area Number |
10358001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 寛道 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60023628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松垣 紀子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (00257081)
藤崎 巌 セノー株式会社, 開発本部製品開発部, 次長(研究職)
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Keywords | レジスタンストレーニング / 複合関節型マシン / 中高齢者の筋力トレーニング / スウィム型トレーニング / 総合筋力トレーニング / 体幹筋力トレーニング / インナーマッスル / 短縮性筋力発揮マシン |
Research Abstract |
本研究は、中高齢者の体力的基盤となる体幹部の筋(体幹深部の筋を含む)を有効に鍛えるためのトレーニングマシンを数種類開発することにより、総合筋力強化トレーニングシステムの構築を目指すものである。 研究第2年度にあたる平成11年度は、仰臥姿勢によって水泳運動動作が可能となる「スウィム動作型」の全身的総合筋力トレーニングマシンIII・T-III-K型」を開発するとともに、前年度に開発した「和船漕ぎ型マシン」および「スウィング動作型マシン」を用いてトレーニング実験を実施した。 今年度開発した「スウィム動作型マシン」は、固定式脚部、移動式ベンチ、伸縮式レバーアーム、荷重抵抗負荷装置、および動力部から成り立つ。 トレーニングする者は、移動式ベンチ上に仰臥位または伏臥位で乗り、左右に位置する伸縮レバーアームのハンドルを握り、レバーアームを頭部位から胸部位および腹部位に向かって、円弧の軌跡を描いて移動させる運動を行うとき、レバーアームには回転方向に対して過重抵抗負荷がかかる構造となっている。レバーアームが円弧の軌道で頭部、胸部、腹部へと移動する際に、移動式ベンチが動力で水平に移動し、身体全体が縦方向に肩間接部分で引き伸ばされるかたちが形成されるようになっている。装置全体の長さは250cmで、横幅100cm、高さ160cm(ハンドルを含む)であり、レバーアームの回転方向に移動式ベンチが動力で水平に移動する。レバーアームの回転時の負荷抵抗は電磁ブレーキを用い、25Nmの抵抗値まで可能である。移動式ベンチの移動距離は50cm以上調節でき、レバーアームの運動範囲は280°程度まで円滑に回転することができる。 このスウィム動作型トレーニングマシンは、ベッドに寝た姿勢で運動が可能なため、中高齢者に対する運動効果は大きいと考えられ、その予備的トレーニング実験を行った。
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