2000 Fiscal Year Annual Research Report
大災害インパクトの計量手法の開発とそれに基づく国際比較の研究
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10358007
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
須藤 研 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40001804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DUTTA D. 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (30291313)
目黒 公郎 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40222343)
HERATH A. S. 東京大学, 生産技術研究所, 客員教授 (80240737)
大井 英臣 国際協力事業団, 国際協力総合研修所, 上級専門員(研究職)
片山 恒雄 科学技術庁, 防災科学技術研究所, 所長(研究職)
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Keywords | 災害データベース / 開発 / 安全評価 / 経済損害 / 保険 / 地震安全推進機構 / RADIUS |
Research Abstract |
本研究では、災害被災国が災害に対して脆弱になる過程を国際災害軽減工学研究センターがこれまで研究対象としてきた国々(フィリッピン、バングラデシュ、フィジ、ネバール、タイ、中国)について、研究者交流、研究報告書などをつうじて分析してきた。対象とする災害は地震火山洪水でありそれらについて災害規模の定量化を行うことを目的としている。定量化された諸量は災害別、国別に比較分析され最適の災害安全評価に資する。これは国が行う開発プログラムの安全指針の重要部分となる。 (1)上記に関する調査・分析を継続して実施。 1999年1月にバンコックで開催された世界地震工学会・世界地震安全推進機構のワークショップにおいて、参加国からの災害に関するヒアリングを実施している。平成12年度はこのヒアリング調査の整理・分析を行い、本研究成果の取りまとめの一部とした。 (2)日本での災害および災害対策に関するレビュー研究の継続。 国連プロジェクトRADIUSへの貢献を通じて、世界の災害とその事後対応および前年度までにとりまとめた日本の災害経験を、最終年度の本年度に研究成果の一部としてくみこむべく整理した。 (3)上記情報のデータベース作成とそのアクセスアルゴリズムの開発。 国連旧アンドロが作成した世界災害情報、および世界銀行が出版した世界の開発に関する初統計のでータベース化を完成した(カトリカ大学(オランダ国)の疫病センタが作成し世界に公開している災害情報のアクセスと上記データベースの結合を計画したが、相手機関担当者との調整がつかなかった)。 (4)台湾、トルコの大震災を経済インパクトの視点から調査を実施したが、資料が膨大であるため最終年度終了時点でまだ整理中。とくに産業活動への打撃が民生に与えた影響の定量的分析はこのデータに基づくため新たなプロジェクト立ち上げを検討することとした。これに関して保険政策のインパクト軽減への寄与を検討し、大規模不特定多数の人間があつまる施設での社会政策としての保険について提言を行った。 (5)研究期間終了間際にエルサルバドル、インド、モザンビークで発生した大地震、大洪水は本研究テーマの視点からどうしても取りまとめに含めるべく、資料の分析を実施した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Ken Sudo et al,: "Preliminary Report on the 17 August 1999 Kocaeli Earthquake, Turkey"Journal of Natural Disaster Science. 21,2. 65-85 (1999)
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[Publications] 須藤研: "二千年代の防災国際協力を展望する"自然災害科学. 19,1. 27-29 (2000)
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[Publications] Srikantha Herath,Dushamante Dutta,Kimiro Meguro,Ken Sudo: "Data Source Book on CtoC project on Post Earthquake Reconstruction Strategy"web(http://incede.iis.u-tokyo.ac.jp/html).
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[Publications] 須藤研,大野隆平: "不特定多数の人、事業体が結集することにより成り立つ産業のリスク管理(その2 シミュレーションと事例解析)"第55回年次学術講演会講演概要集. 第4部. (2000)
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[Publications] Dutta,D.,S.Herath and K.Musiake: "Flood Inundation Simulationin a River Basin Using a Physically Based Distributed Hydrologic Model"Journal of Hydrological Processes. 14,3. 497-520 (2000)
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[Publications] Dutta,D.,S.Herath and K.Musiake: "Application of Integrated Flood Damage Simulation Model for Analysis of Impact of River Training Works in Flood Damage Reduction"Proceedings of the 1999 Annual Conference, Japan Society of Hydrology and Water Resources. 102-103 (1999)