2001 Fiscal Year Annual Research Report
日本の農村におけるアジア系外国人妻の生活過程と老親扶養問題
Project/Area Number |
10410054
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Research Institution | TOKYO KEIZAI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
奥山 正司 東京経済大学, 現代法学部, 教授 (50073036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 陽明 日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (00198128)
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Keywords | アジア系外国人妻 / 農村地域 / 姑 / 離婚 / ストレス |
Research Abstract |
本件度は、アジア系外国人妻が多く流入している山形県最上地方の町村であると戸沢村、最上町、金山町の農村地域に絞り、彼女等の生活状況やその福祉的対応及び老親扶養などについてケーススタディ、さらには結婚の紹介斡旋業者についてインタビューを行った。 その結果については、研究成果報告書で詳しく述べるが、おおよそ以下のようなことがいえよう。 農村地域で自立した生活を営んでいる外国人妻は、農村の旧来の生活様式に自分を適応させるとうよりは、自分の生活スタイルを確立し、それにまわりの環境をとりいれるという生活スタイルが多くみられ、老親との人間関係も良好であった。 一方、日本農村の文化や生活に耐え切れず離婚に至っている者が少なくない。斡旋業者の面接によれば、約2割から3割の者が離婚し、対象地域を離れている。しかもこうしたアジア系外国人妻のケースは、本国に属国したのは例外的であり、むしろ東京など大都市に流出していることが判明した。その理由は、姑や舅との関係や家の因習になじめず、大きなストレスをかかえていたこと、また、出身国の大都会で育った多くのアジア系外国人妻は、本国以上に、日本のはなやかな生活を夢見てきたにもかかわらず、現実の生活は、むしろ、本国以上に厳しい生活を強いられ、そのギャップに苦しんでいた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 奥山 正司: "東北農村の構造的変化と既婚女性の老親扶養意識"日本老年社会科学会. (1997)
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[Publications] 奥山 正司: "農村直系家族における生活の共同度・分離度と後継者妻の老親扶養問題"ジェロントロジー. No.3. (1998)
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[Publications] 奥山 正司: "農村の嫁不足とアジア系外国人妻の老親扶養意識"日本老年社会科学会. 135 (1998)
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[Publications] 奥山 正司: "大都市における診療所の役割と滞日外国人労働者"日本社会福祉学会. (1998)
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[Publications] Shoji Okuyama: "A Comparison of Family Core and Social Support for the Impaired Elderly in Japan and Korea"6^<th> Asia / Oseania Regional Congress of Gerontology. (1999)
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[Publications] 奥山 正司: "家族介護者の介護扶養意識に関する日韓比較研究"日本老年社会科学会. (2001)