1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10410073
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
麻生 誠 放送大学, 教養学部, 副学長 (00014689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 輝政 名古屋大学, 高等教育研究センター, 教授 (90117060)
本多 泰洋 鳴門教育大学, 学校教育センター, 教授 (50238820)
四方 義啓 名城大学, 理工学部, 教授 (50028114)
岩永 雅也 放送大学, 教養学部, 助教授 (30151749)
大塚 豊 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (00116550)
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Keywords | 才能教育 / 才能児 / 能力 / アクセラレーション / エンリッチメント / IQ / テスト / 早期教育 |
Research Abstract |
本研究は、わが国ではほとんどなされてこなかった才能教育に関する実証的な調査研究を行うための三か年計画という性格を持っている。計画の初年にあたる平成10年度には、環太平洋地域の才能教育の実情について、資料の収集、有識者、実践家へのヒアリング等を行い、その積極的な取り組みの実態に関する多数のデータを得ることができた。第二年度目の平成11年度には、それらデータの蓄積を踏まえ、次の三点に関して研究を進めた。その第一は、英国における才能教育の実態に関するデータの収集とその内容の検討である。英国は、ヨーロッパ先進国各国の中では、才能教育に対する取り組みが比較的遅れており、またその実情も十分に知られてこなかった地域であったが、データの検討の結果、実質的な才能教育の進度は高水準であることがわかった。ついで、第二は、中国における才能教育の実態に関するデータの収集とその内容の検討である。中国が共産党政権のもとで強力な才能教育を押し進めてきたことは、以前の研究からも明らかであったが、今回のデータの検討から、中国にあっても、先進資本主義諸国同様の自由と計画をめぐる様々な問題が生じていることがわかった。最後に第三の点は、わが国の才能者及び才能教育の実態に関する調査実施に向けての準備である。調査対象、調査協力者などの選定を進め、同時に調査票の検討を進めた結果、予定よりやや遅れる見通しではあるものの、第三年度の最初には実査を行う運びとなっている。
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