2000 Fiscal Year Annual Research Report
性行動・性意識・性言説に関する比較民族誌的研究と総合的解析手法の検討
Project/Area Number |
10410079
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
棚橋 訓 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (50217098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武井 秀夫 千葉大学, 文学部, 教授 (50226982)
須藤 健一 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (10110082)
松園 万亀雄 東京都立大学, 人文学部, 教授 (00061408)
栗田 博之 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30186506)
松井 健 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50109063)
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Keywords | 性の民族誌 / セックス / ジェンダー / セクシュアリティ / 比較民族誌 / 性言説 / 総合的解析手法 |
Research Abstract |
性に関わる行動・意識・言説を複合的な現象として捉え、その総合的研究を可能とする方法論及び分析手法の具体的提示を目的に、性研究分野の先行研究資料および本計画参加者が保持する現地調査資料に関する体系化と総合的検討を行い、広く性行動、性意識、性言説を対象とした地域性の析出と通文化的比較研究のための枠組みを提供する総合的解析手法(integrated analysis method)の構築検討を実施した。総合的解析手法とは、性をめぐる行動、意識、言説が個人の発達・適応行動、人間関係、社会制度の中から立ち上がり、文化的な表現形式と関連づけられていく過程を捉え、それを行動・意識・言説の歴史的・文化的構築過程と共に個別の社会文化的文脈の中に位置づけて分析する手法のことを意味する。 特に本年度は前2年度の研究成果を踏まえ、性現象を焦点とした地域性の析出と通文化比較を可能とするテーマを社会変動・都市化・高齢化・人口政策・性の商品化・グローバライゼーションなどの現代的問題を包括的に視野に入れて選定し、総合的解析手法の提示・調査指針の作成に向けた総括を行った。その過程で、生物学的次元と文化的次元が絡み合う複合的事象としての性現象が社会諸制度を包摂し、同時にこれらを超越する位置性をもって逆に社会諸制度そのものを構築する主動因となっていることが確認された。 なお、研究代表者と研究分担者相互間での情報・収集資料の交換・共有はインターネットを活用して効率化を図ることができた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 伊藤眞: "国際保健医療学:文化人類学的視点"国際保健医療学. (印刷中). (2001)
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[Publications] Ito,Makoto: "Kebijakan Kesehatan Ibu dan Anak di Indonesia : Kasus Kematian Ibu Hamil di Sulawesi Selatan (インドネシア語論文)"analisis(インドネシア・ハサヌディン大学紀要). II・3. 129-149 (2001)
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[Publications] 栗田博之: "腹をすかせた人類学者の妄想?"ヴェスタ. 42. 40-45 (2001)
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[Publications] 中山紀子: "トルコ農村における出産"ペリネイタル・ケア. 19・9. 66-71 (2000)
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[Publications] 八木祐子: "北インド農村・暮らしのスケッチ・ノート-インドの女の物語"コッラニ. 18. 66-72 (2000)
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[Publications] 松井健(編): "自然観の人類学"榕樹書林. 350 (2000)
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[Publications] 西川祐子(編): "共同研究 男性論"人文書院. 320 (2000)