1998 Fiscal Year Annual Research Report
経済的国際協力と人権保障のリンケージについての国際法的研究
Project/Area Number |
10420006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松井 芳郎 名古屋大学, 法学部, 教授 (00022418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 智朗 三重大学, 人文学部, 講師 (70283512)
富岡 仁 名古屋経済大学, 法学部, 教授 (00126880)
佐分 晴夫 名古屋大学, 法学部, 教授 (70093036)
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Keywords | 経済的国際協力 / 人権 / 環境 / ヨーロッパ人権裁判所 / 自決権 / WTO |
Research Abstract |
本研究は、申請の時点で予定していた研究分担者の一人である小畑郁が外国出張のため、代わりに富岡仁および西村智朗を加えるという形で研究組織を再編し、これに応じて主題に関する専門的国際機構の動向分析および環境分野の動向分析を研究分野に加えることとした。このような再編成のために、本年度における研究作業は予定通りには進行していないが、主なものとしては以下のものを挙げることができる。 第一に、主題に関する資料の収集を進めた。この点に関してはヨーロッパ人権裁判所関係の資料および国連の人権関係の諸機関の資料を中心に作業を進め、これらはすでに利用可能となっている。第二に、各参加者が分担分野に関して基礎的な研究を進め、その一部については近く発表の運びとなっている(松井芳郎「試練に立つ自決権」『石本泰雄先生古稀記念論文集』(近刊)所収;佐分晴夫「WTOの紛争処理とレジーム」(国際経済法学会1998年研究大会で発表、『日本国際経済法学会年報』第8号に所収予定;富岡仁「日本海の環境保護」『名古屋大学大学院国際開発研究科ディスカッション・ペイパー』(近刊))。第三に、参加者がこれらの研究成果を持ち寄って検討する研究会を行い、また、参加者以外の専門研究者を招いてヒアリングを行った。これらは、上記研究業績の仕上げに役立つとともに、来年度以降の研究の進行について見通しをつけるためにも貢献するものであったと考えている。
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