1998 Fiscal Year Annual Research Report
マルチ・スキャン型ファブリ・ペローによる多天体分光撮像
Project/Area Number |
10440062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
土居 守 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (00242090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 定矩 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20114423)
嶋作 一大 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (00251405)
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Keywords | ファブリ・ペロー / 分光器 / ダイクロイック・ミラー / マルチビーム・カメラ / マルチ・波長スキャン |
Research Abstract |
本年度はファブリペローエタロンの選定と購入を中心に行った。予算申請の当時は広い範囲のコーティングの行われたエタロンがなかったので、赤/青の2種類を購入する予定であったが、交付額では2台が購入できないでたところ、新たにアメリカのサイエンティフィックソリューション社が1台で390nmから950nmをカバーするエタロンを開発したので、検討の末、導入した。波長分解能は0.30m(4000m)〜1.60m(900nm)である。速度分解能に直すと225km/s〜533km/sに対応している。これは当初希望していたよりは低い分解能であるが、研究の主目的である、マルチスキャンできることを実際に示すという意味では十分であり、また実際の天体観測に用いた場合にも、銀河団領域の観測において、銀河がその銀河団に属しているか否かを調べるためにちょうど良い分解能である。実際の観測に用いる場合には、温度依存性などを十分補正する必要があり、モノクロメータや輝線ランプを用いて、温度依存性を補償するための準備を進めている。
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[Publications] J.E.Gunm 他 40名: "The Sloan Digital Sky Surrey Photometric Camera" Astronomical Journal. 116. 3040-3081 (1998)
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[Publications] M.Doi 他 6名: "UT 15-color dichroic-mirror camera and future prospects" Proceedings of SPIE,“Optical Astrocomical Instrumentation". 3555. 646-657 (1998)