1998 Fiscal Year Annual Research Report
ISO(赤外線宇宙天文台)遠赤外線サーベイによる銀河の形成進化についての研究
Project/Area Number |
10440063
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川良 公明 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (50292834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 隆 東京大学, 大学院・理学系研究科, 名誉教授 (20011546)
田辺 俊彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90179812)
中田 好一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80011740)
吉井 譲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00158388)
祖父江 義明 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10022667)
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Keywords | 赤外線 / 銀河 / ダスト / 星形成 / 銀河形成 / 銀河進化 / 宇宙論 |
Research Abstract |
我々は、1996年に行ったISO(赤外線宇宙天文台)を用いた遠赤外線深サーベイ(観測波長は95,175ミクロン)で予想より遥かに多くの(10倍)遠赤外線源を発見した。地上からのCCD撮像観測で光学同定を行い、分光観測から遠赤外線源の性質を詳しく調べることは緊急の課題である。本年度は、Isoデータを更に詳細に解析する、我々のISOサーベイで見つかった遠赤外線源を光学同定する、Iso欧州広域サーベイ領域全体をCCD撮像するために必要なCCDカメラを製作することに研究の重点をおいた ● Isoデータの再解析-我々の行ったISO遠赤外線深サーベイのデータを更に詳細に解析した。この作業は順調に進行し、175ミクロンに見られる遠赤外線源の数密度の超過(10倍)は95ミクロンにも見られる現象であることが分かった。これは重要な発見であり遠赤外線源までの距離は当初考えていたものよりかなり近くなる可能性が出てきた。遠赤外線源のカタログ作りはほぼ終了し、公表するために準備中である。 ● 遠赤外線源を光学同定するために、木曽観測所でISO遠赤外線深サーベイ領域のCCD撮像を行うとともに、CSO(カリフォルニア科大学サブミリ波天文台)で350ミクロンの観測行った。木曽でのCCD観測は終了したが、CSOでのサブミリ波観測は現在進行中である ● 年度当初に予備観測を木曽観測所で行いCCDカメラの設計概念を決定し、それに基づきカメラ用部品を購入した。CCDカメラの製作は最終段階にあり、3月末には完成の予定である。当初の予定より多少遅れたが、当初予定していたものより高性能のカメラに仕上がるはずであり、このような遅れは研究計画に影響を与えるものではない。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.Kawara: "ISO deep far-infrared survey in the “Lockman Hole".I" Astronomy and Astrophysics. 336. L9-L12 (1998)
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[Publications] A.J.Barger: "Submillimetre-wavelength detection of dusty star-forming galaxies at high redshift." Nature. 394. 248-251 (1998)
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[Publications] H.Mouri: "Mid-infrared spectroscopy of obscured IRAS galaxies." Astronomy and Astrophysics. 334. 482-488 (1998)
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[Publications] Y.Yoshii: "Age Dating of a High-Redshift QSO B1422+231 at Z=3.62 and Its Cosmological Implications" Astrophysical Journal. 507. L113-L116 (1998)
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[Publications] T.Murayama: "Near-Infrared Spectroscopy of the High-Redshift Quasar S4 0636+68 at z=3.2" Astronomical Journal. 115. 2237-2243 (1998)