1998 Fiscal Year Annual Research Report
準単色硬X線生成を目指した極短周期アンジュレータ用磁気回路の開発
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10440123
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Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
山本 樹 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所・物質科学第二研究系, 助教授 (20191405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 公央 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所・放射光源研究系, 助手 (40236906)
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Keywords | 短周期アンジュレータ / 円偏光アンジュレータ / 真空封止型アンジュレータ / アンジュレータ磁気回路 |
Research Abstract |
本年度は,主に短周期アンジュレータ用円偏光短周期磁気回路の設計・製作と磁場測定装置の製作を行った。 円偏光用アンジュレータ磁場は,電子が通過するアンジュレータ軸上で螺旋型に変動する磁場であるが,この磁場を実現するために,鉄心を含まない型(ピュア型)の磁気回路を採用して開発を行った。また本研究で目指す1〜2cmの短周期磁場を実現するには,磁石列間のギャップを非常に小さく設定して真空槽の壁等を介さず電子に直接磁場を作用させねばならないため,磁気回路自体を真空中に導入できるよう配慮しなければならない。既に我々が開発し実用化した真空封止型X線アンジュレータ(高エネルギー加速器研究機構・トリスタン入射リング減に設置)の建設で得た知識を活用して,アンジュレータ磁石(周期長2cm)列の間隔4mmにて3500Gaussの磁場(鉛直・水平両方向とも)を発生できる磁気回路を製作することができた。 一方で,短周期磁場の精密かつ高効率の測定方法を確立するため,微少な磁場感受域(0.1×0.1mm^2程度)を持つホールセンサーを用いた磁場測定装置を製作した。現在測定用制御プログラムの作成を行っている。さらに,磁場測定を効率的に行うために,フリップコイル型磁場測定装置(アンジュレータ中心軸に沿って設置した長尺コイルを軸のまわりで回転させることでアンジュレータ軸方向の磁場積分値を一度に求めることができる)の設計・製作を行った。今後,制御プログラムの作成を行い短周期磁気回路に対して実用化し,上記の短周期磁気回路に対する精密磁場測定・調整を行う。このフリップコイル型磁場測定装置は磁場積分値測定の他,上記のホールセンサー型磁場測定装置の較正にも使用することができる。
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