1998 Fiscal Year Annual Research Report
超微小硬度解析による岩石内部の力学的不均質性の定量化
Project/Area Number |
10440140
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
増田 俊明 静岡大学, 理学部, 教授 (30126164)
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Keywords | 超微小硬度計 / ビッカース硬度 / 石英 / 斜長石 / ざくろ石 / 方解石 |
Research Abstract |
1, 超微小硬度計は9月30日に静岡大学に到着した。 2, 基礎的実験として、セロテープ、ガラス、石英、斜長石、白雲母、ざくろ石、蛍石、方解石、紅れん石、黄鉄鉱を試料として圧入実験を行い、従来言われているのと同様の結果が出でるのか、あるいは圧入試験が可能であることを確認した。 3, ガラスを試料として、50回の測定を繰り返し行い、装置の特性や実験結果の再現性について調べた。再現性は非常に良かった。すなわち98mNの荷重で、平均圧入深度は1.189μmで、標準偏差が0.004μmであった。 4, 1μmのダイヤモンドペーストでポリッシュした石英を試料として、 (3)と同様の実験を行なうと、圧入深度の標準偏差は50nmとなった。 5, 石英を試料として、ポリッシュの仕方を変えると圧入深度にどう影響するのかが、目下の課題である。 6, 石英試料を、原子間力顕微鏡で調べた結果、小荷重では破断は起こらず、流動していることがわかった。荷重がある臨界値を越えると、破断が生じる。臨界値は、ポリッシュの仕方や、試料の厚さと関係がある。これについて目下検討中である。 7, 当初の予想通り、超微小硬度計を利用すれば、比較的簡単な操作で、鉱物の力学的性格が把握出来ることがわかった。
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Research Products
(1 results)