1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10450097
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉川 恒夫 京都大学, 工学研究科, 教授 (60026177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
余 永 鹿児島大学, 工学部, 講師 (20284903)
山本 穣 京都大学, 工学研究科, 助手 (50026100)
横小路 泰義 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30202394)
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Keywords | 力覚人工現実感 / 技能教育 / 技能伝達 / 習字 |
Research Abstract |
力覚人工現実感技術に基づき,熟練者の技能の位置変数と力変数による記録とその再生によって非熟練者を教育するという点が独創的である.またこの技能教育の方法論的考察や体系化を目指している点でも類を見ない.習字システムについても,これまでに類似のシステムは見あたらない.この研究によって,各種技能の教育・学習が容易になるものと期待される.また,熟練者の技能の解析や評価にも役立つものと考える. これまで,力覚提示装置については種々研究され,市販装置もいくつか出だした.しかしこれらの装置の技能の学習・教育への利用に焦点をあてた体系的研究はほとんど見あたらない.そこで,力覚人工現実感技術に基づき,工場や医療における熟練作業,テニス,習字などの,手先運動と手先力を必要とする技能の,熟練者(先生)から非熟練者(生徒)への伝達(教育)を行うシステムの開発とその理論的考察を行うことを目的として研究を行った.研究成果の概要は以下の通りである.(1)熟練者の技能を,手先位置と手先力の2変数で記録し,それを力覚人工現実感提示装置を用いて非熟練者に提示する技能教育システムの構成について検討し,教師モードと生徒モードの2モードに分けて,システム運用法とその有用性について論じた.(2)生徒モードにおける教師技能提示法として,位置直接提示法と力直接提示法が考えられることを示した.(3)習字を具体例として取り上げ,上の方法論に基づいて,習字教育システムを試作し,初等的実験によって,力覚人工現実感技術に基づく技能教育の有効性について検討した.これより,技能の定量的評価方法の必要性が強く認識された.
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[Publications] T.Yoshikawa: "Virtual Lesson and Its Application to Virtual Calligraphy System" Proc.of 1998 IEEE ICRA. 1275-1280 (1998)
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[Publications] 吉川恒夫: "バーチャルレッスンの概念とそのバーチャル習字システムへの応用" 日本バーチャルリアリティ学会論文集. 3・1. 13-19 (1998)
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[Publications] Tsuneo Yoshikawa: "Human Skill Transfer Using Haptic Virtual Reality Technology" Proc.of ISER'99. (to appear). (1999)