2000 Fiscal Year Annual Research Report
多数の参入者が共存する電力システムの信頼度維持に関する研究
Project/Area Number |
10450101
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Research Institution | Hachinohe Institute of Technology |
Principal Investigator |
豊田 淳一 八戸工業大学, 工学部, 教授 (70054319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 浩海 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10202079)
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Keywords | 電力システム / 規制緩和 / 信頼度維持 / 電力市場 / 品質維持 |
Research Abstract |
多数の参入者が共存する電力システムにおいては、参入者はそれぞれの利潤と取引量を最大化するような複雑な経済行動をとる。電力システムでは電力品質を維持しつつ、固有の負荷需要と電力取引の入り交じった複雑な電力フローを物理的に実現しなければならない。本研究では、正常運用時の電力取引の実現手段、緊急事態が予見されるときの電力取引削減による予防処置、信頼度維持に必要な参入者間の責務分担の仕方などを明らかにする目的を持って研究を実施して、以下の成果を得ている。(1)多数の参入者が共存する電力システムの信頼度評価について検討を進め、参入者間の提携行動、結託行動について、明確な考え方を提示して、モデルによる評価を例示した。その成果を、2000年11月に大阪で開催されたPSAM5のシンポジュームで報告した。(2)多数の参入者の利己的な行動による複雑な電力フローが電力ネットワークにストレスひきおこし、信頼度劣化をもたらすメカニズムを分析した。米国東部地域やカリフォルニアにおける電力危機や都市域の局所的な電力不足の背景を調査して、問題解決の方向として信頼度マストラン発電機の役割などを分析した。(3)オブジェクト指向の電力の固まりが流れている電力システムの信頼度維持と電力品質の問題を扱うため、前年度ワークステーションを用いたクライアントサーバーネットワークを構成したが、本年度はさらに多数の参入者が共存する電力システムをシミュレーションするためにクライアントターミナルを増設して研究を進めた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] J.Toyoda and T.Noda: "New Reliability Concept of Electric Power System under Competitive Circumstance"Proceedings of PSAM5,Osaka. Vol.1/4. 425-431 (2000)
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[Publications] 豊田淳一: "分散電源を含んだ電力系統の制御技術の開発動向・自律分散制御技術・"電気学会全国大会、シンポジューム. S33-4-1. 4 (2000)
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[Publications] 野田維,豊田淳一: "電力市場における結託行動の検討"電気学会全国大会. No.6-099. 2 (2000)
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[Publications] 野田維,豊田淳一: "電力ネットワークの運用における発電会社の提携/結託の影響"電気学会・電力技術電力系統技術合同研究会資料. PE-00-104 PSE-00-110. 6 (2000)
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[Publications] 加賀谷浩二,小松智彦,豊田淳一: "分散型電源群の系統連系効果に関する基礎検討"電気学会・電力技術電力系統技術合同研究会資料. PE-00-46 PSE-00-51. 6 (2000)
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[Publications] 豊田淳一: "電力システムをとりまく技術課題(招待講演)"電気学会電力エネルギー部門大会. 6 (2000)