1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10450175
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大津 政康 熊本大学, 工学部, 教授 (80109016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 敏郎 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10224651)
森川 英典 神戸大学, 工学部, 助教授 (70220043)
宮本 文穂 山口大学, 工学部, 教授 (10093535)
六郷 恵哲 岐阜大学, 工学部, 教授 (40127155)
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Keywords | 診断 / 鋼構造 / コンクリート構造 / 非破壊検査 / 劣化予測 / アコースティック・エミッション |
Research Abstract |
土木構造物の診断法について研究を機能的に実施するため、劣化予測WG、点検・調査WG、評価法WGの3つのグループを組織し、それらを中心に以下のようなテーマについて研究を実施した。 (1) 劣化予測WG (a) 塩分浸透予測モデルの開発鉄筋コンクリート構造物の塩分被害に関してコア試験での塩分量調査と現地での飛来塩分量などに基づく、塩分浸透予測モデルを検討した。そして、種々の要因について解析的に予測モデルの実用化を進めた。 (b) 破壊力学に基づいたコンクリートのひび割れ劣化モデルの検討コンクリート構造体から採取されたコア供試体の力学的データに基づいて、ひび割れによる劣化予測モデルの構築と予測法について検討した。 (2) 点検・調査WG (a) AE試験装置によるコンクリートの劣化監視法の開発現場用AE試験装置を整備し、定期点検時のひび割れ監視システムの構築について検討した。 (b) 非破壊検査装置による点検手法の調査現状の鋼およびコンクリート構造物の非破壊検査手法とその点検・検査への適用について検討した。 (3) 評価WG (a) 診断システムの文献調査現在までに提案あるいは開発されている種々の診断システム、エキスパートシステム、評価法などについて広範囲に文献調査を実施した。 (b) システムの構築法の検討エキスパートシステムに始まり、ファジー、ニューロなどの新たな論理システムの発達により、診断のための意思決定過程には数々のロジックが提案されている。これらの適用性について調査した。
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[Publications] 渡辺健,大津政康,友田祐一: "PCグラウト充てん度評価のインパクトエコー法に関する波動論的考察" コンクリート工学年次論文報告集. 20・1. 293-298 (1998)
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[Publications] 大津政康,大塚政暢 M.c.Munwam: "AE-SiGMA解析と線形破壊力学に基づいた混合モードひび割れ進展の考察" コンクリート工学論文集. 9・2. 35-41 (1998)
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[Publications] 後藤友和,鎌田敏郎,六郷恵哲: "超音波法によるコンクリートの材料劣化評価法" 構造物の診断に関するシンポジウム論文集. 183-186 (1998)
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[Publications] 岩波光保,鎌田敏郎,長滝重義: "AF法による鉄筋コンクリート梁のひびわれ種類の識別" 非破壊検査. 47・3. 207-212 (1998)
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[Publications] 小野正樹,宮本文穂,中村秀明,山岡健一: "BMSにおける補修・補強工法選定支援機能の構築" 土木情報システム論文集. 7. 65-72 (1998)
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[Publications] 森川英典,河合優: "強度劣化進行モデルを考慮したコンクリート橋のせん断耐荷力評価" 建設工学研究所論文報告集. 40・A. 143-161 (1998)