• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1999 Fiscal Year Annual Research Report

鉄筋コンクリートにおける全数重ね継手の力学と設計法

Research Project

Project/Area Number 10450203
Research InstitutionNagoya Institute of Technology

Principal Investigator

市之瀬 敏勝  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (10151474)

Keywords鉄筋コンクリート / 全数継手 / 破壊力学 / 重ね継手 / 異形鉄筋 / 付着破壊 / 剛体バネモデル / ひび割れ
Research Abstract

これまで,我が国では重ね継手に関して厳しい制約を設けてきた。実験結果のばらつきが大きく,安全率を大きくとらざるを得ないからである。本研究の目標は,重ね継手の3次元的抵抗機構に基づき,適用範囲の広い全数継手設計法を理論的に導くことである。本年は,昨年度の実験(特にダイヤモンドソーによる試験体切断)で得られた3次元ひび割れ状態を画像解析し,付着割裂ひび割れの構造詳細を明らかにした。ひび割れ発生が非対称かつ立体的にねじれた形で生じていることがわかった。
これと平行して,曲げひび割れ位置での鉄筋のすべりが不連続に変化することを考慮した解析方法を開発した。これは,三角梁モデルを用いた平成9年度の解析法の改良である。断面方向の解析は,骨材寸法を考慮し,ボロノイ分割と剛体バネモデルを用いた個別要素法で行った。実験結果と非常によく適合するひび割れパターンが得られた。さらに,破壊力学パラメータを考慮できるような改良を行った。その結果,寸法効果の影響もうまく表現することができた。解析方法の妥当性は,昨年度の実験と比較することにより確認した。さらに,国内外の既往の実験結果との比較も行い,良好な結果を得た。特に,曲げひび割れ位置での鉄筋のすべりが不連続に変化することを考慮することで,実験結果の本質的なばらつきも説明することができた。本年度の研究成果により,理論的設計法への大きな足がかりができたものと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] W. Lin: "Experimental Research on the Effect of Rib Shape and Bar Diameter on Bond Strength"コンクリート工学年次論文報告集. 21・3. 289-294 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi