1998 Fiscal Year Annual Research Report
ガス反応誘起高磁束密度希土類-鉄系ボンド磁石粉末の開発
Project/Area Number |
10450252
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
杉本 諭 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10171175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 元 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40250716)
ブック デビット 東北大学, 大学院・工学研究科, 講師 (80291251)
本間 基文 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50005261)
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Keywords | HDDR / ナノコンポジット / 不均化反応 / 再結合反応 / Sm_3(Fe,V)_<29>化合物 |
Research Abstract |
1. 目的 希土類-鉄系硬質磁性化合物において、HDDR現象およびナノコンポジット磁石は高性能ポンド磁石用粉末作製法として期待されている。最近の我々の研究により、HDDR処理したSm_3(Fe,V)_<29>化合物(3-29相)はSm(Fe,V)_7化合物(1-7相)とαFeに再結合することが判明した。本研究では、本系化合物をHDDR処理後窒化すればナノコンポジット磁石作製の可能性があると考え、処理条件等を検討した。本年度は、Sm-Fe-V系合金における3-29相の出現組成域を調べ、組織微細化の効果のあるCoを添加した3-29化合物の不均化反応温度域を明確化することを目的に行った。 2. 実験方法 出現相を調べる研究では、Sm_xFe_<94.2-x-y>V_<5.8>Zr_y(x=7.7-8.9,y=1.2-1.6)組成合金、不均化厚応温度域を調べる研究ではSm_<9.4>Fe_<84.6-x>Co_xV_<6.0>(X=0,10,20,30)を選んで高周波溶解、800-1100℃50時間の均一化処理処理をした。出現相の確認にはX線回折、SEM-EDXを用いた。不均化反応温度域は上述の均質化処理したインゴットを粗粉砕、圧縮成形してペレット状試料とし、水素の吸収・放出特性をモニターすることにより調べた。 3. 結果 本年度得られた結果をまとめると以下の様になる。(1)Zr添加により高温で3-29相ではなく、Th_2Ni_<17>型相が出現した。(2)インゴット状態でも(1)の試料を低温で熱処理することにより1-7相と3-29相の2相状態が得られた。(3)不均化開始温度は600〜700℃であるが30%までCo量を増加すると上昇した。(4)水素雰囲気中における再結合開始温度はCo量が多いほど低下し、Co量の増加とともに1100℃から900℃まで低下した。(4)620〜650℃で不均化した試料ではSmH_2とαFeから構成されるナノメータサイズのラメラー組織を呈していた。(5)上記(4)の試料を真空中で再結合させると600℃近傍で再結合反応が起きたが、Co量の多い30%Co試料ではさらに低い550℃近傍で再結合反応が生じた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] S.Sugimoto: "Phase Changes in Fe-rich Sm-Fe-V-Zr Alloys" Proc.of Workshop on Rare Earth Magnets and Their Applications. 1. 173-181 (1998)
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[Publications] Hajime NAKAMURA: "A Thermodynamic Study of the HDDR Conditions Necessary for Anisotropic Nd-Fe-B Powders" Proc.of Workshop on Rare Earth Magnets and Their Applications. 1. 507-516 (1998)
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[Publications] David Book: "The Effect of Co Addition on HDDR in the Sm_3(Fe,V)_<29> Compound" Proc.of Workshop on Rare Earth Magnets and Their Applications. 1. 543-552 (1998)