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1998 Fiscal Year Annual Research Report

新規化学増幅反応に基づく生体物質の超微量計測法の開発

Research Project

Project/Area Number 10450315
Research InstitutionIbaraki University

Principal Investigator

五十嵐 淑郎  茨城大学, 工学部, 助教授 (70150258)

Keywords化学増幅反応 / 超微量計測法 / ポルフィリン / ペルオキシダーゼ / 抗原-抗体反応 / 標識抗体 / ヘモグロビン / 速度論的計測法
Research Abstract

本研究の目的は、特徴的なL字形あるいはS字形反応曲線を示す新規化学増幅反応を指示反応として用い、高性能な超微量計測法を構築することにある。分析対象物は、特に分析ニーズの高い生体物質をターゲットとする。更に、計測可能な生体物質をプローブとして免疫反応への応用を行なう。本年度は、分析対象物としてヘモグロビンおよび抗原-抗体反応の標識物質の一つであるパーオキシダーゼ酵素(POD)を選定し、L字形曲線による吸光光度法を開発した。両者の分析には、指示反応としては銅(II)-フタロシアニン錯体のオキソンによる酸化分解反応を用いた。
ヘモグロビンの分析:本法における各因子(酸化剤の種類と濃度、pH、塩濃度、温度、試薬の安定性など)の最適化を行なった。確立された方法では、ヘモグロビンが12〜258μg/lの範囲で定量でき、検出限界は、8.13μg/lであった。また、変動係数は、2.05%(10回測定)であり、L字形曲線による計測法が分析精度の向上を助長していることを証明した。本法は、既存のヘモグロビン分析法の中では、最高の感度を有する本法である。
PODの分析:上記と同様に各因子の最適化を行なった。確立された方法では、PODが、1〜30μg/mlの範囲で定量でき、検出限界は、PODが0.02μg/mlであった。また、変動係数は、3.7%(10回測定)であった。更に本法をPODを標識剤として用いる抗原-抗体反応に応用したところ、臨床検査上その超微量分析が強く望まれているヒト血清中のインターロイキン-8の定量に成功した。
次年度は、S字形反応曲線に適合した指示反応の検討を行い、PODの超微量計測法の開発を行なう予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] K.Takahata: "Spectrophotometric Determination of Peroxidase by the Oxidative Decomposition of Copper-Phthalocyanine Complex using Peroxomonosulfate" CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN. 46巻12号. 1936-1938 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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