1998 Fiscal Year Annual Research Report
真球状微粒子集合体によるフォトニックバンド結合と薄膜レーザー素子への展開
Project/Area Number |
10450364
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
谷口 彬雄 信州大学, 繊維学部, 教授 (00283242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 道郎 触媒化学工業, ファイン研究所, 所長
安達 千波矢 信州大学, 繊維学部, 助手 (30283245)
小山 俊樹 信州大学, 繊維学部, 助教授 (90178393)
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Keywords | フォトニックバンド / フォトニック結晶 / レーザー / 光制御 |
Research Abstract |
本研究では、先ず、粒子径の揃ったTiO2(ルチル)を溶液中で結晶成長させることにより作成した。粒子径は280nmである。 次に、20℃、過湿雰囲気で、20.6wt%の単分散TiO2(ルチル)コロイド水溶液をプラズマ処理で親水化したガラス基板上にキャストした。乾燥後、広い範囲に乱れの少ない単純六方格子が観察できた。 透過スペクトルでは、280-360nm、620-670nmに透過が著しく低い波長領域、すなわち、フォトニックバンドギャップ(PBG)と推察される領域が現われた。これは、近似計算で求めたPBGの出現が予測される値、λ=1240nm(n=1)、620nm(n=2)、310nm(n=3)、と一致した。 結果として、微粒子の配列制御により可視光領域のPBGの形成を初めて観測した。
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Research Products
(1 results)