1999 Fiscal Year Annual Research Report
微生物を素材とする重金属吸着剤の開発と該吸着剤のミクロキャラクタリゼーション
Project/Area Number |
10450393
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
中島 暉 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (10041857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 勇人 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (70244192)
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Keywords | 重金属吸着 / 微生物 / 活性酸素 / Streptomyces / Anthrobacter / 柿渋タンニン / 樹皮 |
Research Abstract |
昨年度の研究で、Streptomyces levoris が、優れたトリウム吸着能を持つこと、Arthrobacter nicotianae が優れた銅吸着能を持つこと、微生物には、ヒドロキシラジカルなどの活性酸素の発生を抑制する効果があること、などを明らかにした。今年度は、まず、固定化柿渋タンニンによるバナジウム、クロムなどの重金属元素の吸着特性を検討し、その成果を日本吸着学会・日本溶媒抽出学会連合年会(平成11年10月 大阪)で発表した。また、生体物質による金の還元と吸着の評価を行うため、金とスピントラップ剤の相互作用を検討した結果、スピントラップ剤、DMPOと塩化金(III)酸から酸化還元反応によりニトロキシドラジカル、DMPOXとコロイド金(0)を生成することを見出した。この成果は、第38回ESR討論会(平成11年11月 横浜)で発表した。一方、ウランのフェントン反応によるヒドロキシラジカル発生と微生物菌体によるその抑制効果を解析し、微生物による重金属吸着の新規評価法を検討した。これらの結果は、日本化学会第78春季年会(平成12年3月 船橋)で発表の予定である。また、これまでに、樹皮による重金属吸着能を解析し、Resource and Environmental Biotechnology, Vol.2,297(1999)に発表した。また、固定化柿渋タンニンを用いる廃水中ウランの除去にていての解析結果をJournal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, Vol.242,623(1999)に発表した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] A.Nakajima,T.Sakaguch,H.Honma,M.Aoyama,A.Kasai: "Recovery and Removal of Uraniumby Conifer Barks"Resource and Environmantal Biotechnology. 2. 297-310 (1999)
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[Publications] A.Nakajima,T.Sakaguch: "Recovery of uranium from uranium waste water by using immobilized persimmon tannin"Jouranl of Radioanalystical and Nuclear Chemistry. 242. 623-626 (1999)