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1998 Fiscal Year Annual Research Report

カイコの行動シュミレーションとその視覚化法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10460025
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

三浦 幹彦  信州大学, 繊維学部, 教授 (60135168)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩佐 昌征  信州大学, 繊維学部, 助手 (40092861)
森川 英明  信州大学, 繊維学部, 講師 (10230103)
Keywordsカイコ / 行動 / シミュレーション / 視覚化 / 確率モデル / 三次元データ / 三次元グラフィックス / 異常環境
Research Abstract

研究実施計画に基づき,研究者らがすでに開発した三次元測定法を用いて,営繭中に繭に一部を切断した後の吐糸行動をデジタルビデオカメラにより録画し行動データの収集を行った。また,同様に通常状態での吐糸行動の録画も行いデータの収集を行った。これらのデータを解析し,吐糸中に見られる行動のパターン化および数量化を試みた。また,行動シミュレーションの方法および視覚化について検討した。その結果,次のような成果を得ることができた。
1. これまで未知であった異常環境時での蚕の吐糸行動に関するデータを収集することができた。これについては,まだ,実験方法の改良が必要であり,解析のためにはさらなるデータ収集が必要である。
2. 通常状況下での行動データを詳細に解析し行動パターンを抽出し,蚕体後半部の固定と移動の特性を明らかにした。また,この特性が品種に依存することも指摘した。
3. 蚕体の固定および移動時間の変動を時間に依存するパラメータを持つ確率分布として近似し,移動の生起を交代確率過程として表現した。この結果,蚕に見られる移動と固定の基本行動の構造を明らかにすることができた。
4. 作成した確率モデルに従い,コンピュータにより蚕の行動を再現させた結果,実際の行動とうまく一致することがわかった。その結果,研究の目的とする吐糸行動のシミュレーション作成のための基礎を確立することができた。現在は,蚕体固定位置の時間的変化と固定方向との関係,これらと実際に吐糸が行われる位置との関係の解析とモデル化を進めている。
5. 通常のパソコンを利用した吐糸行動の視覚化について検討し,上記モデルを取り入れた基本的アルゴリズムを作成することができた。また,これらの流れをオブジェクト化し,グラフィックス表示の基本オブジェクトクラスを作成することができた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Miura, M.: "A stochastic model for the fixing and moving patterns of Bombyx mori in the cocoon construction process" Journal of Sericultural Science Japan. 68(1). (1999)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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