1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10460033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
横田 篤 北海道大学, 農学部, 助教授 (50220554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 房男 北海道大学, 農学部, 教授 (60217536)
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Keywords | ATPase / エネルギー代謝 / 解糖系 / Escherichia coli / Corynebacterium glutamicum / Lactococcus lactis / グルタミン酸 / NADHデヒドロゲナーゼ |
Research Abstract |
大腸菌のF1-ATPase活性欠損株の細胞生化学的変化の検出: 野生株から取得したF_1-ATPase活性欠損株を、最少培地で連続培養して調製した生理学的に均一な細胞について、中枢代謝関連酵素活性を測定した。全体的な傾向として、欠損株では解糖系酵素活性は上昇、TCAサイクル関連酵素活性は低下することが見出された。呼吸鎖の成分であるNADHデヒドロゲナーゼの全活性は増大し、2つある成分の内、プロトン駆動力を形成しないNDAHデヒドロゲナーゼIIの活性が約5倍増大していた。コリネ型グルタミン酸生産菌のエネルギー代謝変異株の解析: 既得のCorvnebacteriumgIutamicumのH^+-ATPase活性低下変異株の発酵経過、中枢代謝酵素活性を測定した。変異株は親株と比較して,初期生育速度が低いが、菌体当たりの糖消費量が増大していた。また,グルタミン酸はほとんど生産されなくなり,代わりにピルビン酸,アラニン,乳酸の生成量が増加した。グルコース取込みに関わるPTS活性は4〜7倍に,解糖系酵素のホスホグリセレートキナーゼやピルベートキナーゼの活性は1.4倍に増大していた。また、ATPaseは2つのユニットから構成されているが、現在までに、その一方であるF_1を構成するタンパク質をコードする遺伝子群をクローニングした。 乳酸菌Lactococcus lノactis C2株のATPase遺伝子のクローニングと酸性条件下での発現制御の解析:本菌のATPase遺伝子発現が、酸性条件で増大するメカニズムを明らかにするために、本菌のATPaseオペロン遺伝子のクローニングを行った。H^+-ATPase遺伝子の中でも特に保存性の高いと思われる領域を推定プライマーを用いたPCR法により増幅し、プローブを作成した。これを用いてゲノムライブラリーからスクリーニングを行ったところ、F_1ユニットのほぼ全体をコードする遺伝子をクローニングできた。この配列を基にさらに上流域を取得し、本酵素遺伝子をすべてクローニングした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Seigo Amachi: "Characterization of a mutant of Lactococcus lactis with reduced menbrane-bound ATPase activity under acidic conditions" Biosci.Biotechnol.Biochem.62・8. 1574-1580 (1998)
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[Publications] 天知 誠吾: "乳酸菌のATPase欠損変異株の解析:酸性条件におけるATPase遺伝子の発現調節" 生物工学会誌. 76・11. 454-455 (1998)