1998 Fiscal Year Annual Research Report
森林における水・エネルギー・CO_2フラックスの動態計測とモデル化
Project/Area Number |
10460065
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
窪田 順平 東京農工大学, 農学部, 助教授 (90195503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 岳史 岩手大学, 農学部, 助教授 (20152142)
青木 正敏 東京農工大学, 農学部, 教授 (60081569)
小池 孝良 北海道大学, 農学部, 教授 (10270919)
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Keywords | 森林 / 水・エネルギー CO_2 フラクス / 動態解析 / モデル化 / 大気・植生-土壌系 / スクーリング |
Research Abstract |
本研究では、森林からの水・エネルギー・CO_2のフラックスの動態を複数の手法を用いた精度の高い観測とそのモデル化を図ることを目的とした。特に単木、林分、さらには広域といったそれぞれのスケールでの動態解析とモデル化を目指し、まず単木における樹木の水分生理の観測を基礎として、渦相関法による短期集中型のフラックス観測と濃度測定を行った。 研究対象地は、栃木県佐野市の東京農工大学唐沢山演習林内の落葉広葉樹林、長野県上伊那郡南箕輪村の大芝高原のカラマツ林である。対象地では、水・エネルギー・CO_2のフラックス観測のために林内外の複数の高度で、気温、日射、風速、地中熱流量、CO_2、土壌水分、植物の水ポテンシャル等を観測した。また超音波風速温度計と水蒸気・CO_2変動計を用いた短期集中観測により、渦相関法よりフラックスの測定を行った。これらの観測により、季節や樹種の違いによる各フラックスの変化などが明らかにされつつある。 また観測を行うと同時に、単木、林分といったスケールで大気-植生-土壌の連続系でモデル化を行い、さらに広域への拡張を行うことを鋭意実施中である。
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[Publications] T.Koike et.al.: "Functional leaf phenotypes for shade and open environments" International Journal of Plant Science. 159. 812-820 (1998)
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[Publications] 小池孝良他: "地球温暖化と森林のCO_2固定能の意義" 動力. 248. 19-24 (1998)
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[Publications] 小池 孝良: "二酸化炭素吸収源としての緑" 道路と自然. 102. 9-11 (1999)