1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10460116
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
高倉 直 長崎大学, 環境科学部, 教授 (50011929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高尾 雄二 長崎大学, 環境科学部, 助教授 (20206709)
武政 剛弘 長崎大学, 環境科学部, 教授 (70039684)
池永 敏彦 長崎大学, 環境科学部, 教授 (10124819)
平岡 教子 長崎大学, 環境科学部, 助教授 (40133178)
中村 武弘 長崎大学, 環境科学部, 教授 (70039692)
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Keywords | 組織培養 / 有用物質 / 植物工場 / バイオリアクタ / リュウゼツラン |
Research Abstract |
無菌苗から0.25ppm2,4-D,10ppmBAを添加した修正MS培地でカルスを誘導し、同じ培地で増殖、継代培養した。シュートを形成させるために3〜5回継代培養したカルスを0.25ppm2,4Dと0,1,10ppmBAを組み合わせた修正Schenk-Hildebrandt(SHI)培地に移植し、25℃、12時間明期で培養した。その結果、カルスは緑色を呈し約5ヶ月後、0.25ppm2,4-Dと1ppmBA、0.25ppm2,4Dと10ppmBAを組み合わせた培地でシュートを形成した。そのシュートをホルモンフリーのSHI培地に移植して発根させたが、1個体のみが発根し、その他は壊死した。その後、詳細に再分化の条件を検討しようと10〜12回継代培養したカルスでシュート形成を試みたが、カルスは緑色にならず、シュートも発現しなかった。この一因はカルスの加齢によると考え、再度カルスの誘導を始めている。 さらに、種子からより早く均一な幼苗を育成する目的で、試作したバイオリアクタを用いて2回実験を行った。培養液には大塚1号、2号混合標準養液を使用し、25℃、暗期で3週間培養した。対照試験として、1回目は鹿沼土単独、2回目は市販されている園芸用混合培養土を用いて、25℃に設定されたバイオトロンの中で育成した。3週間培養で育成した植物は発芽後、葉長、根長、植物体の生重、乾燥重について調査した。その結果、発芽率は対照区よりバイオリアクタを用いた場合、高くなる傾向を示したが、植物の生長は個体差が大きく、均一性に欠け、測定項目は両試験区間に有意な差は認められなかった。
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