2000 Fiscal Year Annual Research Report
抗コネクシン32単クローン性抗体による細胞間ギャップ結合形成過程の全容解明
Project/Area Number |
10470006
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Research Institution | OITA MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
藤倉 義久 大分医科大学, 医学部, 教授 (10165368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 裕和 大分医科大学, 医学部, 助手 (70115559)
伊奈 啓輔 大分医科大学, 医学部, 助教授 (20203193)
福本 哲夫 山口大学, 医学部, 教授 (00040171)
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Keywords | ラット / 肝臓 / ギャップ結合 / コネクシン32 / HAM8抗体 / 細胞間コミュニケーション |
Research Abstract |
1.Cx32の細胞外エピトープを認識するHAM12抗体の作製 Cx32の細胞外エピトープ(EL-2:p160-175)を構成するペプチドにジフテリアトキソイドを標識したものを合成し,それとFreunt Complete Adjuvantの混合物でマウスを免疫した.アッセイのための組織はラット肝臓を用いたが,エピトープが隣接細胞間の細胞外なので抗体が届きやすいように工夫をこらした.0.5%Triton-X100で前処置し,細胞膜中の脂質を溶解させ,被免疫マウス血清で間接蛍光抗体染色を行った.その結果,細胞間に点状蛍光が認められ,同マウスの脾細胞とNS-1細胞との融合を行った.現在クローニングが終了し,単クローン性抗体産生細胞株HAM12として確立した 2.ラット肝細胞のin vivoにおけるCx32形成過程の解析 腹水型HAM8抗体をIgGに精製した後,その抗体をラットに静注し,経時的に肝臓を摘出した。同組織の凍結切片を作製し,二次抗体のみで染色し,蛍光顕微鏡で観察した。その結果からギャップ結合斑の形成過程,形成速度を推定し,仮説を立てた.それらについての詳細はAnat Rec,262:147-152,2001に掲載された. 3.ラット肝細胞のin vitroにおけるCx32形成過程の解析 ラット遊離肝細胞を初代培養し,倒立型・微分干渉蛍光顕微鏡下でLY色素のマイクロマニュプレーションを行った結果,色素の一部拡散が確認されたが一定の傾向は得られなかった.
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[Publications] Kenya Honda: "Establishment of a mutually interacting hematopoietic/mesenchymal cellular unit is essential for the Pever's patch organogenesis."J.Exp.Med.. (in press).
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[Publications] Zhongyu Liu: "Analysis of gap junction formation in rat hepatocytes by intravenous iniection of an anti-connexin monoclonal antibody(HAM8)."Anat.Rec.. 262. 147-152 (2001)
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[Publications] Yamini Arudchelvan: "Semiquantitative morphological analysis of stromal cells in the irradiated and recovering rat thymus."Arch.Histol.Cytol.. 63(2). 147-157 (2000)
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[Publications] 徳田信子: "放射線照射後に再生してくる胸腺の形態学的変化."リンパ学. 23. 63-66 (2000)
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[Publications] 島田達生: "心筋におけるgap junction領域の立体構築."心臓. 32(3). 226-232 (2000)