1998 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内Ca^<2+>動員における免疫抑制剤結合蛋白質(FKBP)の役割の解明 -FKBPサブタイプとの相互作用によるリアノジン受容体チャネル機能の多様化-
Project/Area Number |
10470024
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊東 祐之 九州大学, 医学部, 教授 (80037506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大池 正宏 九州大学, 医学部, 講師 (70271103)
井上 隆司 九州大学, 医学部, 助教授 (30232573)
尾上 均 九州大学, 医学部, 講師 (70221166)
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Keywords | FKBP12 / FKBP12.6 / RYR / E-C coupling / CRC |
Research Abstract |
(1) 本研究における解析対象である二種類のFKBP(FKBP12及び12.6)それぞれに対する特異的な抗体を得る作業は現在進行中であるが、FKBP12と12.6を区別し得る抗体はまだ得られていない。しかし手持ちの抗体を用いてラット骨格筋のパラフィン切片に対して免疫組織化学染色法によるRYRとFKBPの二重染色を行い、この二種類のタンパク質が光顕レベルでは同じ場所に局在することを確かめ、このことを現在投稿準備中である。 (2) 本研究ではFKBPのCRC/RYRに対する結合、交換、解離反応を解析することを目的とするが、まずFKBP12.6とRYR2との特異的結合がいろいろな動物種において一般的な現象であるか否かを調べる目的でラット、ウサギ心筋SRのRYR2にFKBP12.6が結合しているか否かを調べた。ラット、ウサギ心筋SRのCRC/RYR2には、SR分画を調整する際の組織量に対するバッファー量に依存してチャネル1分子当たり0〜2分子程度のFKBP12.6が結合していることが分かった。このことはFKBP12.6の濃度、あるいはCa^<2+>,Mg^<2+>各種塩濃度がFKBPのRYRからの解離に影響を及ぼす可能性を示唆するものと考えられる。
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