1998 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類ミトコンドリアのタンパク質インポート因子の解析
Project/Area Number |
10470034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
森 正敬 熊本大学, 医学部, 教授 (40009650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 和豊 熊本大学, 医学部, 講師 (00253724)
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Keywords | ミトコンドリア / インポートレセプター / Tom20 / タンパク質輸送 / 前駆体タンパク質 / プレ配列 / GFP |
Research Abstract |
ミトコンドリアタンパク質の多くはサイトソルにおいてN末端にプレ配列を持つ前駆体として合成されミトコンドリアに移行する。我々はこれまでにヒト・オルニチントランスカルバミラーゼ前駆体(pOTC)や、green fluorescent protein(GFP)のN末端にpOTCのプレ配列を持つ融合タンパク質(pOTC-GFP)を用いて、培養細胞内でのミトコンドリア移行を解析してきた。その結果、hTom20の過剰発現により、pOTCの移行は阻害されるが、pOTC-GFPの移行は促進されること、また、pOTC-GFPの移行促進にはc末端領域が重要であることを示した。今回、hTom20のC末端領域を欠いた変異型とglutathione S-transferase(GST)との融合タンパク質を用いて、hTom20の各前駆体との相互作用をin vitroで検討した。その結果、C末端領域を頴田hTom20はいづれもpOTC-GFPのミトコンドリア移行を阻害したのに対し、pOTC-GFPの移行はほとんど阻害されなかった。また、hTom20のC末端領域を削ると、いずれの前駆体に対しても結合能が低下し、グルタミンに富む領域を削ると、pOTC-GFPに対する結合能はほぼ完全に失われたが、pOTCに対しては有意に結合能を残していた。異常の結果、グルタミン残基に富む領域周辺が・カルボキシ末端領域とともに前駆体のプレ配列との結合にも重要であることが分かった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Mori,M.And Terada,K.: "REVIEW:Mitochondrial prtein import in animals" Biochim.Biophys.Acta. 1403. 12-27 (1998)
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[Publications] Yano,M.,et al.: "Functional analysis of human mitchondrial receptor Tom20 for protein import into mitochondria" J.Biol.Chem.273. 26844-26851 (1998)
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[Publications] Chewawiwat,N.Et al.: "Characterization of the novel mitochondrial import component,Tom34 in mammalian cells" J.Biochem.,in press.