1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10470038
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清水 孝雄 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80127092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粂 和彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30251218)
和泉 孝志 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70232361)
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Keywords | ホスホリパーゼA_z / アラキドレ酸 / 血小板活性化因子 / ニューロン / ミクログリア |
Research Abstract |
神経細胞とその死は様々な要因により制御されているが、その中で、ダリア由来の脂質メディエーターに焦点をあて、その機能を解析することを目的としている。本年は以下の三つの角度から、解析を進めている。 (1) phospholipase A2欠損マウスの樹立と遺伝的純化 脳での脂質メディエーターの代謝の鍵を握っている本酵素を欠損させたマウスを作成した。本マウスは脳の虚血障害に対する抵抗性が高く、また、炎症アナフィラキシーなどの症状が著しく減弱していることが明らかとなった。遺伝的純化を進めている。 (2) PAF受容体欠損マウスの樹立と遺伝的純化 神経細胞より産生されミクログリアに作用することが知られているPAF受容体を欠損するマウスを作成した。本マウスは生殖や発達に著明な異常は認めなかったが、炎症反応、アナフィラキシー反応の著しい減弱が認められた。現在、繁殖と遺伝的純化を進めている。 (3) 脳でのPAF産生細胞の同定とグリア走化性の解析 PAFが神経細胞でグルタミン酸刺激で産生され、ミクログリアの遊走や活性化を引き起こすことを明らかにした。 今後、上のマウスを用いて、個体レベルでの解析を進めていく予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Uozumi, N.et al: "Role of cytostlic phospholipasc A_2 in allorgic response & patrition" nature. 390・6660. 618-622 (1997)
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[Publications] Hoshino, M.et al.: "Leukotriene D_4 activates MAP kinase through a PKC_α-Raf-1-dependent pathway in humans THP-1 cells" J.Biol.Chem.273・9. 4878-4882 (1998)
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[Publications] Ishii, I et al.: "Agonist-induced sequestration, veulcling and resensi-tization of platelit-activating factor receptor" J.Biol.Chem.273・16. 9878-9885 (1998)
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[Publications] Ishii, S.et al.: "Impaired anaphylactic responses with intact sensitivity to endotoxin in mice lacking a PAF receptor" J.Exp.Med.187・11. 1779-1788 (1998)
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[Publications] Hirabayashi, T.et al.: "Conditional expression of the dual-specifiuty phosphatas PYST/MKP-3 inhibits phosphorylation of CPLA_2" Biochem Biophys Res.Commun.253. 485-488 (1998)
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[Publications] Igarashi, T.et al.: "Characterization of the leukotriene B_4 receptor in porcine loukocytes" Eur.J.Biochem. 259. 419-425 (1999)