1999 Fiscal Year Annual Research Report
進行性強直症マウス(Ank)における軟骨分化異常の分子機構に関する研究
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10470062
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Research Institution | Wakayama Medical College |
Principal Investigator |
村垣 泰光 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (40190904)
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Keywords | 進行性強直症 / ポジショナルクローニング / CAリピートマーカー / マッピング / サブトラクションクローニング |
Research Abstract |
この研究の目的はマウスの手指関節に強直を生じさせるprogressive ankylosis(Ank)遺伝子をクローニングし、その遺伝子変異を同定する事である。前年度は今年度は15番目の染色体のテロメアーから約14cM離れた2つの遺伝子マーカー間の薬1cMの部位にその原因遺伝子を位置づけたが、本年度はその範囲をさらに狭くするために実験を進めた。まずそれらの遺伝子マーカーを用いてBACクローンのスクリーニングをし、それぞれ2つのBACクローンを得た。さらにそれらのBACクローンの中の新しいCAリピートマーカーを探すため、CAリピートを含むorigonucleotideを用いたシークエンスを行った。そのシークエンスからプライマーを作成し、C3HとDBAマウスを比較してCAの反復数の違いを検索した。現在のところC3HとDBA間でpolymorphicなマーカーは見つかっていない。また前年度は正常マウスとホモのAnkマウスの手指骨軟骨組織からmRNAを抽出しサブトラクション・クローニングを行ったが今年度はその方法を改良してSuppression Subtractive Hybridization(SSH)を利用したサブトラクション・クローニングを行った。その結果数個のクローンが得られたが、そのうちのクローン2個についてノーザンブロットを行った結果、正常に比較してAnkでの転写量が減少していた。現在その2個のクローンを完全長にし、染色体上の位置およびコードするタンパクなどの点について検索を行って行く予定である。
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