1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10470179
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
原 寿郎 九州大学, 医学部, 教授 (40150445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井原 健二 九州大学, 医学部, 助手 (80294932)
高田 英俊 九州大学, 医学部, 助手 (70294931)
大賀 正一 九州大学, 医学部, 助手 (60233053)
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Keywords | γδT細胞 / サルモネラ感染症 / 細胞内サイトカイン / IL-4 / IFN-γ / IL-12 / IL-15 / IL-18 |
Research Abstract |
γδT細胞の免疫分子生物学的解析のためγδT細胞が増加する細胞内寄生細菌であるサルモネラ感染症患者を対象に末梢血リンパ球表面マーカー,細胞内サイトカイン(IL-4,IFN-γ)、血清中サイトカイン(IFN-γ,IL-12,IL-15,IL-18)濃度を検討した. 対象:salmonella typhiによる全身型3人,S.typhi以外のサルモネラによる胃腸炎型12人。結果:1.リンパ球表面マーカーの解析:サルモネラ感染症患者では健常者に比してDR+CD3+,γδ+CD3+,DR十γδ+,CD69+γδ+,CD69+γδ+T cellが増加していた。全身型では胃腸炎型に比してDR+CD3+,CD69+CD3+cellが高い傾向にあった。 2.細胞内サイトカインの解析:サルモネラ感染症の患者ではCD4+,CDs+,CD56+,γδT細胞のいずれにおいてもIFN-γ産生細胞(Th1 type)が優位だった。特に全身型では胃腸炎型に比べCD4,CD8,CD56細胞においてその比率が高く、かつ全身型では細胞内IFN-γの蛍光強度の高い細胞群が増加していた。 3.ELISAによる血清中サイトカインの測定:IFN-γ,IL-12,IL-15,IL-18は測定した13人中それぞれ5人,9人,9人,13人で増加していた。IFN-γが増加していた5人ではいずれもIL-12も増加しでいた。IFN-γおよびIL-18は全身型の患者で高値(IFN-γ:27.1-99.6pg/ml,IL-18:752.4-1776.4ng/ml)が持続し 発症後1-2ヶ月で次第に低下した。結論:サルモネラ感染症においてγδT細胞、αβT細胞の関与が示唆された。今後、ソーターによりγδT細胞を分離してサイトカインの定量的PCR、及びその機能解析を行う予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Toyoshima M,Hara T,Zhang H, Yamamoto T,Akaboshi S, Nanba E,Ohno K,Hori N,Sato K,Takeshita K.: "Ataxia-telangiectasia without immunodeficiency: Novel point mutations within and adjacent to the phosphatidylinositol 3-kinase-like domain." American Journal of Medical Genetics. 75. 141-144 (1998)
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[Publications] Kira R,Ihara K,Takada H,Gondo K,Hara T.: "Nonsense mutation in exon 4 of human complement C9 gene is the major cause of Japanese complement C9 deficiency." Human Genetics. 102. 605-610 (1998)