1999 Fiscal Year Annual Research Report
アンチセンス核酸ターゲッティングによる癌遺伝子の画像診断法の開発
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10470194
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
利波 紀久 金沢大学, 医学部, 教授 (60019940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴 和弘 金沢大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (40143929)
横山 邦彦 金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (60230661)
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Keywords | アンチセンス / オリゴヌクレオチド / DNA / 放射性アイソトープ / ターゲッティング / がん遺伝子 |
Research Abstract |
画像による遺伝子診断を可能とするために,イメージングに適した金属核種のIn-111あるいはTc-99mでオリゴマーを安定に標識する方法の開発を試みた.本年度は,モデルのmdr 1アンチセンスオリゴヌクレオチドを合成し官能基を導入した. antisense S-oligo 15merを,通常のフォスフォアミダイト法による固相自動合成により得た.その際,5'末端は炭素鎖6個(C6)のスペーサーを介してチオール基を導入した.この化合物と過剰(10当量)のメアーズ試薬とを反応させた結果,生理的pH条件下で結合反応は進行し,目的物が得られた.精製ははODS逆相クロマトグラフィーにて行った. 従来の検討では,使用した5'端チオール修飾剤の活性が低く,化合物が十分得られないと判断したため,今回は,チオール基の導入をチオール定量試薬により確認したことで,反応系がスムーズに進行したと考えられた. この化合物と金属キレート剤との反応条件をさらに詳細に決定した上で,アイソトープ標識を行う予定である.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Seigo Kinuya: "Early response of tumour to radiotherapy should be apsesaed by both uptake and retention of single photon tracers"Nuclear Medicate Communication. 20(7). 581-588 (1999)
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[Publications] 横山邦彦: "がんのアイソトープ内用療法"癌と化学療法. 26(6). 768-774 (1999)
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[Publications] 横山邦彦: "がんのラジオアイソトープ内用療法の利用の現状と展望"Isotope News. 5. 2-7 (1999)
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[Publications] Seigo Kinuya: "Efficacy, toxicity and mode of interaction of combination radio immunotherapy with 5FU in colon cancer xenografts"J Cancer Research Clinical Oncology.