1998 Fiscal Year Annual Research Report
レビー小体型痴呆の臨床的・病理学的・生化学的・分子生物学的研究
Project/Area Number |
10470205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
小阪 憲司 横浜市立大学, 医学部, 教授 (60023800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 恵 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (60157427)
大西 秀樹 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30275028)
井関 栄三 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30203061)
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Keywords | レビー小体型痴呆 / びまん性レビー小体病 / レビー小体 / 痴呆 / α-シマクレイン / エビキチン / 神経原線維変化 |
Research Abstract |
現在のレビー小体型痴呆Dementia with Lewy bodies(DLB)における最大の話題は、α-synucleinとの関係である。そこで今年度の研究の焦点はDLB剖検脳における抗α-synuclein抗体による免疫組織化学的研究に向けられた。 まず、抗α-synuclein抗体を作成するとともに、その他の2種類の抗α-synuclein抗体を入手し、それらを用いて研究した。まず、Lewy小体やLewy neuriteがこれらの抗体によりかなり特異的に染色されることを明らかにした。さらに、この抗体を用いた免疫電子顕微鏡学的手法により、Lewy小体を構成する線維や膜様構造物がα-synuclein免疫陽性を示すこと、いわゆるLewy neuriteは同じα-synuclein免疫陽性の線維や構造物を有する軸索終末であること、さらに通常の光学顕微鏡では不明ではあるが電顕で見るとα-synuclein免疫陽性の線維が散在する神経突起が広範に分布していることを明らかにした。 また、ubiquitin免疫染色により、びまん性レビー小体病(DLBD)の海馬領域におけるperforant pathwayの役割を明らかにしてきたが、今回それをα-synuclein免疫染色により確認した。 その他には、DLBDの記憶障害を検討し、DLBDでは遅延再生能力に障害があるものの、一部保たれ、再生課程で質的障害を生じやすいが、アルツハイマー型痴呆では遅延再生能力に著しい障害があるものの、再生課程に質的障害は生じにくいことを指摘した。また、DLBDの前頭葉病変とそれによる臨床像の特徴についても報告した。
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[Publications] Kosaka K: "Diffuse Lewy body disease" Internal Medicine. 37. 6-10 (1998)
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[Publications] Kosaka K: "Recent advances in deinentia research in Japan" Psychiatry Clinical Neurosciences. 52. 367-378 (1998)
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[Publications] Iseki E: "Degenerative terminals of the perforant pathway are human-immunoreactive in the hippocampus of patients with diffuse Lewy body disease" Neuroscience Letters. 258. 81-84 (1998)
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[Publications] Takeda A: "Abnormal distribition of the non-Aβ component of Alzheiners disease amyloid precursorld-synuctein in Lewy body discase as revealed by proteinase K and faristic acid pretreatment" Laboratory Investigation. 78. 1169-1177 (1998)
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[Publications] 小阪憲司: "びまん性レビー小体病と前頭歯" 老年期痴呆. 12. 165-169 (1998)
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[Publications] 小阪憲司: "Diffuse Lewy body病の臨床症状と臨床診断基準" Modern Physician. 18. 410-412 (1998)
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[Publications] 小阪憲司: "びまん性Lewy小体病-Parkinson病との関連を含めて" 医学のあゆみ. 186. 79-82 (1998)
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[Publications] 小阪憲司: "最近注目されいるアルツハイマー病近縁疾患とレヴィ小体の病理生化学とびまん性レヴィ小体病" 現代医療. 11. 133-137 (1998)
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[Publications] 小阪憲司: "Lewy小体の最近の問題点" Clinical Neuroscience. 15. 1196-1197 (1997)
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[Publications] 池田智昭: "びまん性レビー小体病の記憶障害" Clinical Neuroscience. 16. 160-164 (1998)
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[Publications] 小田憲司: "びまん性Lewy小体病-明らかな意識障害を呈した女性例" 書名「脳疾患による精神障害」(風祭元編). 69-71 (1998)