• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2000 Fiscal Year Annual Research Report

G-CSFによる末梢血幹細胞動員と免疫担当細胞機能修飾メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 10470210
Research InstitutionOKAYAMA UNIVERSITY

Principal Investigator

原田 実根  岡山大学, 医学部, 教授 (00019621)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 品川 克至  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (00273988)
石丸 文彦  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (50284097)
木浦 勝行  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (10243502)
竹中 克斗  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (30301295)
Keywords造血幹細胞 / 末梢血幹細胞 / サイトカイン / G-CSF / 動員 / T細胞機能修飾 / NK細胞 / GVHD
Research Abstract

G-CSFの免疫細胞機能修飾に関する検討:健常人ドナーへのG-CSF投与前後で末梢血単核球を採取し、その中の非付着単核球を反応細胞として、allo抗原とmitogen刺激による増殖能及びIL-4、IFN-γの産生能を検討した。G-CSF投与後の非付着単核球は投与前に比べ、allo抗原及びmitogen刺激に対する増殖能はともに低下する傾向がみられ、さらにIL-4、IFN-γの産生能も低下した。また、同様にして得た付着単核球を単球としてLPS存在下に培養し、その培養上清中のサイトカイン濃度を調べた。培養上清中のTNF-α及びIL-10の濃度はG-CSF投与後には有意に低下、抗原提示能も低下しており、単球機能の不活性化が示唆された。さらにG-CSF投与前後でのNK細胞機能を検討した結果、G-CSF投与後のNK活性はG-CSF投与前と比べて低下していた。以上より、G-CSFは免疫担当細胞機能を修飾することがわかり、そのG-CSFの効果は抑制的であることが示唆された。
末梢血幹細胞動員機序における血管新生因子の関与についての検討:健常人ドナーにおいて、G-CSF投与前の定常時、投与後の幹細胞動員時における末梢血中の血管新生因子(VEGF,bFGF)をELISA法で測定した。VEGFは血清および血漿、bFGFは血清を用いて検討した。幹細胞動員の前後においてVEGFは血清、血漿いずれにおいても上昇を認めた(p=0.0157;血清、p=0.0280;血漿)。血清bFGFにおいては有意差は認められなかった。
G-CSFによる末梢直幹細胞動員に関する検討:健常人ドナーに10μg/kgのG-CSFを5日間投与した場合、約20%の症例に一回の移植に対して目標とするCD34陽性細胞数(レシピエント体重あたり5×10^6/kg)を採取できない例(poor mobilization)があった。G-CSF投与前の検査値ではpoor mobilizationの予測は困難であったが、投与4日目のLDH、CRPおよび末梢血中の幼若顆粒球(骨髄芽球、前骨髄球、骨髄球および後骨髄球)数はpoor mobilizationにおいて有意に低値であった。以上よりG-CSF投与後の検査値の変動には差が認められており、G-CSFの及ぼす影響には違いがあることが示唆された。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] Nawa Y,Harada M, et al: "G-CSF reduces IFN-γ and IL-4 production by T cells after allogeneic stimulation by indirectly modulating monocyte function."Bone Marrow Transplant. 25. 1041-1046 (2000)

  • [Publications] Nakase K,Harada M, et al: "Dominant negative isoform of the Ikaros gene in patients with adult B-cell acute lymphoblastic leukemia."Cancer Res. 60. 4062-4065 (2000)

  • [Publications] 原田実根 他: "末梢血幹細胞の実際"南江堂. 175 (2000)

  • [Publications] 原田実根: "造血幹細胞移植ガイド/移植に関連する諸問題(訳、分担)"メディカル・サイエンス・インターナショナル. 250 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi