1998 Fiscal Year Annual Research Report
CEAプロモーターを用いた特異的膵癌遺伝子治療法の開発
Project/Area Number |
10470236
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 紘之 北海道大学, 医学部, 教授 (80002369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧本 将人 北海道大学, 医学部, 講師 (30179585)
葛巻 暹 北海道大学, 医学部, 教授 (80091445)
杉浦 博 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (30292022)
近藤 哲 北海道大学, 医学部, 助教授 (30215454)
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Keywords | CEAプロモーター / 膵癌 / 癌遺伝子治療 / N116Y / ベクター |
Research Abstract |
これまでの基礎的研究において、胃癌(NKPS)膀胱癌(T24)などに対し、N116Yが腫瘍増殖抑制効果をもつことを明らかにしてきた。 さらに、膵癌細胞に対してもリポゾームを用いて遺伝子導入実験を行い、N116Yが膵癌細胞の増殖を強力に抑制し、膵癌細胞の持つ癌形質である、足場非依存性増殖能及び、ヌードマウスにおける造腫瘍性を特異的に喪失させることを明らかにした。 次に、より実用的な遺伝子導入法と期待される、アデノウイルスベクターを用いることで、N116Y遺伝子は膵癌細胞へ効率的に導入され、膵癌細胞に対し強力な増殖抑制功果を持つことを証明した。さらに特異的遺伝子治療法の開発を目的として、従来のベクターにCEAプロモーターを導入することにより、N116YがCEA産生膵癌細胞に特異的な増殖抑制効果を表す可能性が示されつつある。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Katsunori Saito,et al.: "INTERLEUKIN-6 PRODUCED BY PANCREATIC CARCINOMA CELLS ENHANCES HUMORAL IMMUNE RESPONSES AGAINST TUMOR CELLS:A POSSIBLE EVENT IN TUMOR REGRESSION." International Journal of Cancer. 75. 284-289 (1998)
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[Publications] Naoto Senmaru,et al.: "SUPPRESSION OF Erk ACTIVATION AND IN VIVO GROWTH IN ESOPHAGEAL CANCER CELLS BY THE DOMINANT NEGATIVE Ras MUTANT,N116Y." International Journal of Cancer. 78. 366-371 (1998)
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[Publications] 加藤紘之: "膵癌における癌転移の分析" 医療ジャーナル, 351 (1998)