2000 Fiscal Year Annual Research Report
Small-for-size肝移植の検討;安全な成人間生体肝移植の確立を目指して
Project/Area Number |
10470250
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
古川 博之 北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (70292026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤堂 省 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
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Keywords | small-for-size 肝移植 / 85%イヌ肝切除 / 門脈圧 / 肝血管抵抗 / PDE III 阻害剤 / endothelin 拮抗剤 / 門脈・大循環シャント |
Research Abstract |
Small-for-size肝移植の問題点はビーグル犬を用いた85%肝切除もでるから肝単位重量当たりの門脈血流が増加し類洞内皮系が障害されることであることが明らかになった。そこで外科的に門脈大循環シャントを作成する方法やendothelin受容体拮抗剤やPDE III阻害剤を用いて門脈血管抵抗を低下させ内皮障害軽減させ85%肝切除犬の生存率向上をはかった。 方法 Small-for-size肝移植のシュミレーションモデルとしてビーグル犬に85%肝切除を施行した。 結果 1)門脈・大循環シャント術 これによって肝に流入する門脈血流を減少させることは出来たが血管抵抗を減少さ内皮障害を軽減させることは出来なかった。 2)enndothelin受容体拮抗剤使用(n=6) 85%肝切除後の門脈圧上昇を有意に低下させ5日生存率ではコントロールより有意に良好であった。 3)PDE III inhibitor使用(n=6) 肝切除後の門脈圧上昇を有意に低下させ全てのイヌが3日以上生存した。 以上の結果よりsmall-for-size肝移植に対してenndothelin拮抗剤やPDE III阻害剤を使用すると術後肝障害を軽減する可能性がある。
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Research Products
(1 results)