1998 Fiscal Year Annual Research Report
自己細胞と吸収性ポリマーを用いた組織工学による心血管用補填材料の開発応用
Project/Area Number |
10470279
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
今井 康晴 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30075246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 瑠美子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50120051)
安藤 誠 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70256569)
新岡 俊治 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (20192122)
青木 満 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (80175736)
高梨 吉則 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70075505)
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Keywords | 組織工学 / ティッシュエンジニアリング / 自己細胞 / 細胞移植 / 生分解性ポリマー / 心臓外科 / 生体材料 |
Research Abstract |
<in vivo実験>平成10年度は動物実験による至適ポリマー、至適細胞数、至適培養期間の探究及び選定を行った。 実験動物として子犬を用い、大腿静脈を清潔化に採取し自己細胞の起源とした。通常の細胞培養手法を用いて単離された細胞の大量生産を行う。十分な細胞数を得た後、生分解性ボリマー(3x3cm)にin vitroで播種しポリマー上での培養を約一週間継続する。その後、細胞を採取した同一の動物に対して移植手術を行った。移植3-12ヶ月後に作成された組織に対して生化学的、生力学的、免疫組織学的検討を現在逐次行っている。生化学検査として、組織中コラーゲン、エラスチン、カルシウム濃度の測定を行い、インストロン張力検査機を用いて作成された組織の最大張力を測定し自己の同じ部位の組織と比較検討を行っている。組織学的には免疫染色の手法を用いて内皮細胞の指標である第八因子を染色すると共に細胞間隙の間質蛋白質を染包し自己組織と比較検討する予定である。実験モデルとして右心系モデル(右心室肺動脈導管)と左心系モデル(腹部動脈置換)を用い低圧系、高圧系における組織工学された組織中の細胞の挙動(細胞間質蛋白合成能)を研究する予定であるが、現時点では低圧系のみの研究となっている。同種細胞(allogenic)は拒絶反応の因子を排除できないため、細胞は全て自己(autologous)細胞を用いた。 <ヒト細胞のin vitro実験> ヒト静脈片より採取した平滑筋細胞、線維芽細胞、内皮細胞を用いてポリマー上での増殖能、ポリマーへの接着性、成長因子の影響等の分子生物学的研究をin vitroで行った。
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[Publications] Shinoka T: "Creation of vieble polmorerg artery autologous through tissue engineering" J Thorae Cordiorase Surg. 115. 536-546 (1998)
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[Publications] 新岡俊治: "組織工学による自己肺動脈弁作成の試み" 日本外科学会雑誌. 99. 395 (1998)
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[Publications] 新岡俊治: "組織工学(Tissue Engineering)による自己肺動脈作成" 日本胸部外科学会雑誌. 46. 55 (1998)