1999 Fiscal Year Annual Research Report
脳神経血管内手術用、マイクロマシンと塞栓用ステントの開発研究
Project/Area Number |
10470289
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
滝 和郎 三重大学, 医学部, 教授 (70144368)
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Keywords | 動脈瘤 / 医用材料 / 血管内手術 |
Research Abstract |
現在試作開発中のカテーテルは先端にイオン交換樹脂成型品とこれに接合した金電極からなるアクチュエーターを接合している。電極の接合方法は化学メッキで行った。先端の円柱状のアクチュエーターとカテーテル、ガイドワイヤーの接合は一般的な接着方法で行った。リード線は導線を手元から先端部に配置した。操作制御部はアクチュエータの変形する方向および角度を調整するもので、電極の数を4本としている。イオン交換樹脂中に電流が流れるとカウンターイオンの移動により、陰極で膨潤、陽極で収縮が起こり、アクチュエーターは屈曲する。この円柱状のアクチュエーターの試作を行い、屈曲性、耐水性等の機械的、物理的条件を満たすかを検討している。現在、模擬脳血管システムを使用して検討を行っており90度に屈曲した分枝にも容易に誘導していけることを確認した。成犬を用いて血管内を誘導し操作性の効果をみ臨床応用の可能性を検討している。これまで電極が断線しやすいことが問題となっていたが、エキシマレーザ-アブレーション加工を行い、4本の溝を形成することで電極を正確に分割することにより改善した。しかし、血圧に抗しての屈曲力に限界があり、応答が遅いなどの問題が残っており、更なる改良が必要である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 新島 京、滝 和郎: "血管内手術による高齢者の大きな海綿静脈洞部内頚動脈癌根治術"脳神経. 50(3). 261-268 (1998)
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[Publications] Akiyo Sadato,et al.: "Nonadhesive Liquid Embolic Agent : Role of its Component in Histologic Changes in Embolized Arteries"Acad.Radiol. 5(3). 198-206 (1998)
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[Publications] 滝 和郎: "C2/C3部脳動脈瘤の治療"脳神経外科ジャーナル. 7(6). 401-401 (1998)
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[Publications] 坂井信幸,菊池晴彦,滝 和郎 他: "無症候性脳動脈瘤の治療-最近5年間の治療結果から-"The Mt,Fuji Workshop on CVD. 16. 153-157 (1998)
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[Publications] Haruhiko Kikichi,et al.: "Surgical Treatment of Pericentral Arteriovenous malformation"J.of Clinical Neuroscience. 5(Suppl.1). 87-90 (1998)
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[Publications] 滝 和郎,川口健司,村尾健一: "ステントを併用した血管形成術"脳神経外科. 27(12). 1079-1090 (1999)