1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10470305
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長谷川 幸治 名古屋大学, 医学部, 助教授 (50208500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 健一 名古屋大学, 医学部, 医員
北村 伸二 名古屋大学, 医学部, 医員
岩貞 勢生 名古屋大学, 医学部, 医員
原田 敦 国立療養所, 中部病院, 医長 (80198910)
伊藤 宣則 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 教授 (50087665)
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Keywords | 変形性膝関節症 / 変形性脊椎症 / 骨粗鬆症 / 生活習慣 / コホート / 疫学的検討 |
Research Abstract |
八雲町はの人口は約18000人で高齢化率は18%であった。町民検診を1998年8月6日から3日間おこなった。被検診者は内科検診をはじめとして全体の住民検診は956名であった。問診、血液検査、理学所見、レントゲン検診をおこなった。全てのを受診した膝検診の受診者は442名で、男154名、女288名、平均年齢は71歳であった。臨床とレントゲンがともに評価可能であった415名を対象とした。 膝評価は問診と膝関節検診、立位レントゲン撮影を行った。レントゲンは45度屈曲撮影(Rosenberg,1988)と腰椎の評価は理学所見とレントゲン像でおこなった。膝レントゲンは骨棘、骨硬化像、関節裂隙の幅をデジタイザーで評価し、関節裂隙と骨棘によりgrade分類を試みた。 問診で現在と過去膝の痛みとレントゲンのgrade3以上の関節症との正診率、特異度は62%、60%であった。理学的所見でPFグライディングは陽性率18%、内側関節裂隙圧痛8%であった。変形性関節症の診断と相関が高いものは可動域制限、膝内側関節裂隙の圧痛、3cm以上の内反変形であった。骨棘の形成は顆間部に早期に見られ、進行すると周辺部の骨棘がみられた。レントゲン評価はgrade 0;135、grade l;379、grade 2;141、grade 3;102、grade 4;34、grade 5;33であった。左右差はなかった。grade3以上の明らかな関節症の罹患度は60歳まで13%、60歳から69歳まで21%、70歳以上32%であり年齢と共に罹患率が上昇した。また女性は男性に比べて発症率は有意に高く、60歳までは男性9%、女性15%で70歳以上は男性15%、女性33%であった。garde3以上の変形性膝関節症の変形性脊椎症の合併率は65%、Heberden結節は58%にみとめた。肥満とは有意の関係がみられなかった。
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