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1998 Fiscal Year Annual Research Report

肺におけるNMDA受容体の存在の分子生物学的解明と、その病態生理学的意義の研究

Research Project

Project/Area Number 10470321
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

工藤 一大  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30145700)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮城 洋平  横浜市立大学, 医学部, 助手 (00254194)
服部 聡  横浜市立大学, 医学部, 助手 (40275037)
Keywords肺 / NMDA / 受容体 / NR2C / NR2D / RT-PCR / ノーザンブロット法
Research Abstract

肺におけるNMDA受容体の存在は、Saidらにより1996年示唆された。しかし、その後肺におけるNMDA受容体の存在を分子生物学的に示す報告はでていない。平成10年度の我々の目標は、分子生物学的にその存在を明らかにすることであった。
1. reverse transcriptase-polymerase chain reaction(RT-PCR)により、ラットの肺、気管気管支におけるNMDA受容体のmessenger RNAの存在を検討した。NMDA受容体のチャンネルサブユニットであるNR2C,NR2Dが肺に、気管気管支にはNR2Dが存在することを再確認した。しかし、中枢神経系でNR2の機能発現に必要とされるNR1は確認されなかった。
2. ノーザンブロット法によるNMDA受容体のmRNAの確認:ラットの肺、気管気管支をエーテル深麻酔下に摘出、ただちにTRIZolに入れRNAの分解を防いだ。total RNAを抽出し、ノーザンブロット法によりNMDA受容体のどのサブユニットのmRNAが発現しているかを調べた。通常使用される20,30,40,50,100μgのtotal RNAではそれらの発現は確認できなかった。これはmRNAの発現量が非常に少ないためと考えた。そこでmRNAをカラムで精製し、これでノーザンブロット法を行ったところ、2,5μgのmRNAでNR2CmRNAが肺のみで確認された。
3. 肺、気管気管支に存在するNMDA受容体のサブユニットのmRNAは量的に非常に少なかった。このため今年度に予定していたNMDA受容体mRNA発現細胞の確認はできなかった。
4. これまでの成績は、1999年4月にWashington,DCでおこなわれるExperimental Biology99にて発表する。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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