1999 Fiscal Year Annual Research Report
肺におけるNMDA受容体の存在の分子生物学的解明と、その病態生理学的意義の研究
Project/Area Number |
10470321
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
工藤 一大 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30145700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 正之 横浜市立大学, 医学部, 講師 (90244508)
宮城 洋平 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00254194)
服部 聡 横浜市立大学, 医学部, 助手 (40275037)
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Keywords | NMDA / 肺障害 / NR2D / NR2C |
Research Abstract |
1. ノーザンブロット法によるNMDA受容体のmRNAの確認: 前年度はラットの肺においてNR2CmRNAが確認され報告した。今年度はNR2CmRNの存在を確認した。通常使用される20,30,40,50,100μgのtotalRNAではそれらの発現は確認できなかった。これはmRNAの発現量が非常に少ないためと考えた。そこで500μgのtotalRNAから精製したpolyA RNAでノーザンブロット法を行ったところNR2DmRNAが肺のみで確認された。この方法にてもNR1は確認できなかった。また、Western BlotにてNR2C,NR2Dのタンパクは認められなかった。以上より、NR2C,NR2DのmRNAは非常に微量に肺に存在するが、そのタンパクの有無は不明である。 2. 肺におけるNMDA受容体の病態生理学的研究: ラット肺潅流実験系を用いNMDAが肺動脈圧、気道内圧、肺水腫の有意を調べたが、有無の変化は見られなかった。本実験系はSaidらの報告とは異なるため、いろいろな条件を変え多くの動物を使用して実験を行ったが、結果は否定的であった。次に、気管、気管支、肺動静脈を摘出し、潅流液中にてNMDAを加え収縮を調べたが、本実験系においても有意の変化を認めなかった。
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Research Products
(1 results)