1999 Fiscal Year Annual Research Report
急性肺損傷発症機転におけるアポトーシス誘導因子の関与
Project/Area Number |
10470322
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
橋本 悟 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (90167578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野寺 秀記 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50204269)
中嶋 啓雄 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70275212)
志馬 伸朗 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (00260795)
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Keywords | ARDS / アポトーシス |
Research Abstract |
申請者らはARDSすなわち急性肺損傷の発症機転に細胞障害性のリンパ球が強く関与しているのではないかとの仮説を立て検討を行った。まず雄性IRCマウスにLPSを投与する急性肺障害モデルを作成し、LPS投与後の肺内におけるアポトーシスの発現をTUNEL法にて検索したところ白血病だけでなく肺胞上皮においても広くアポトーシスが観察された。さらにFas FasL Perforin GranzoymeA,GranzymeBなどのアポトーシス関連因子の発現も投与後24時間でピークに達した。一方、遠隔臓器におけるこれらアポトーシス関連遺伝子の発現は著明ではなく、この反応が肺の局所的なものであることが示された。さらに抗Fas抗体であるP2前処置マウスを行ってアポトーシスの進行の抑制を試みたところこれら関連遺伝子は発現したものの肺傷害は著明に減弱した。一方perforin阻害剤であるconcanamycinA投与ではLPSによる肺傷害の減弱は認められなかった。すなわちLPSによる肺での細胞傷害機転にFas,FasL系が強く関与していることが示された。一方、臨床においてはARDSと診断された患者の肺胞洗浄液より得られた細胞を用いて、totalRNAを効率よく抽出する方法を確立した。上記アポトーシス関連遺伝子のRT-PCR用のプライマーを設計し、胎盤から得られたtotalRNA中を用いて検討したところすべて明瞭な発現を得た。肺機能正常者から得られた肺胞洗浄液中の細胞ではこれらの発現は認めなかったが、ARDS急性期の患者においては強い発現が見られ、フローサイトメトリにてこれらアポトーシス関連因子の発現はリンパ球系の細胞群において顕著であることが示された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hashimoto S: "Upregutation of two death pathways of perforin/granzyme and FasL/Fas in septic ARDS"Am J Critical. 161(1). 237-243 (2000)
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[Publications] Ernst EJ: "Effects of antibiotics in a rat model"Antimicrob Agent Chemother. 43(10). 2389-2394 (1999)
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[Publications] Kooguchi K: "Role of alveolar macrophages in initiation and regulation of inflammation in pseudomanas pneumonia"Infection and Immurity. 66. 3164-3169 (1998)