1999 Fiscal Year Annual Research Report
第13番染色体に存在すると推測される口腔癌転移抑制遺伝子のクローニング
Project/Area Number |
10470427
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
丹沢 秀樹 千葉大学, 医学部, 教授 (50236775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横江 秀隆 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (70261930)
白沢 浩 千葉大学, 医学部, 教授 (00216194)
鈴木 信夫 千葉大学, 医学部, 教授 (90111426)
今井 裕 独協大学, 医学部, 助教授 (80114239)
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Keywords | 13番染色体 / 転移抑制遺伝子 / クローニンク / 口腔癌 |
Research Abstract |
多数の口腔癌組織の中から、共通欠失部位である染色体13q14領域にLOHが検出された同一患者の腫瘍組織と正常組織から抽出精製したDNAとRNAを用いて、以下の実験を行った。 1) mRNAを用いて、differential display法を行ったこの結果、候補となるcDNA断片を12種類クローニングできた。 2) これらのcDNA断片をoligo-probeとして用いてFish法を行い、第13番染色体に期限すると思われる断片を3種類同定した。 3) 同一患者の正常組織と腫瘍組織のDNAを用いたRepresentation difference analysisを行い、7種類のDNA断片を得た。 4) 3)で得られたDNA断片をoligo-probeとして用いるFish法により第13番染色体に期限すると思われるDNA断片を同定しようとしたが、これらのDNA断片は第13番染色体には結合しなかった。 5) このため、別の患者のDNAを用いて3)4)のステップを繰り返し行ったが、第13番染色体起源のDNA断片が得られなかった。なお、これらの断片には先の患者のDNA断片と共通の部位を含むと考えられるものがあり、本実験とは別のプロジェクトとして、癌抑制遺伝子の検索に用いることとした。 6) さらに再度、別の患者のDNAを用いて3)4)のステップを行い、やっと、第13番染色体起源と思われるDNA断片を同定できた。 現在、2)でえられたcDNA断片と6)で得られたDNA断片の相同性を調べており、いよいよクローニングに必要なプローブあるいはプライマーが獲得できる段階となった。
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