1999 Fiscal Year Annual Research Report
p53遺伝子変異ヒト口腔癌細胞株を用いたアポトーシス誘導経路の分子機構の解析
Project/Area Number |
10470428
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
酒井 英紀 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60292976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 雅彦 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (10272600)
倉林 亨 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (60178093)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌細胞株 / アポトーシス関連遺伝子 / p53癌抑制遺伝子 / CDDP / Hela細胞 / DNA ladderig法 / differential display法 |
Research Abstract |
東京医科歯科大学第二口腔外科にて樹立した口腔扁平上皮癌細胞株11例について、アポトーシス関連遺伝子であるp53癌抑制遺伝子の変異の有無及び変異の内容を明らかにするとともに、CDDPによるアポトーシス誘導を試みた。p53癌抑制遺伝子は他の腫瘍にて報告されているように、CDDPによるアポトーシス誘導に深く関与していることに基づいて、p53遺伝子異常の内容とCDDP耐性についての検討を行っている。今年度は、Hela細胞をコントロールとして、口腔扁平上皮癌細胞株をアポトーシスに誘導するCDDP濃度の検討をDNA laddering法を用いて検討し、それぞれの細胞株のCDDP耐性の程度とアポトーシス誘導のminimum量を明らかにした。引き続き、CDDP投与後の口腔扁平上皮癌細胞と投与しない細胞の遺伝子発現について検討し、その違いをdifferential display法を用いて検討している。口腔扁平上皮癌は大多数が、変異型p53を有していることから、今回の解析から、p53を介さないアポトーシス誘導経路を担う遺伝子が明らかになる可能性がある。
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