2001 Fiscal Year Annual Research Report
顎骨欠損部への人工骨補填症例の長期経過観察に関する臨床的研究
Project/Area Number |
10470429
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Research Institution | Yamanashi Medical University |
Principal Investigator |
大西 正俊 山梨医科大学, 医学部, 教授 (50014139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 大作 山梨医科大学, 医学部, 助手 (50313797)
大月 佳代子 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (20185325)
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Keywords | 人工骨 / アパタイトセラミックス / 多孔体 / 骨内補填 / 骨形成性 / 生体親和性 / 圧迫骨接合 / 固定性 |
Research Abstract |
平成13年度における研究内容 人工骨アパタイトセラミックスの多孔体ブロックの臨床適応後の5年以上経過例について、最終的に検討した。 その結果、アパタイト内への骨形成性の判定はX線画像上での判定が、scintigraphy、3Dを含むCT, MR像などによる結果と比較検討し、総合的に有用性が高いと認められた。 人工骨の補填による骨形成性は、局所条件としては隣接する生体骨との接触状況により左右され、その接触面が広く、また、補填材は可及的に被覆組織や骨膜の存在が豊富であるほど良好である傾向が認められたほか、全身身体条件として、症例の年令と骨組織を含めた生体組織活性の影響が考えられる。 対象の下顎骨再建41症例での判定では、(1)部分切除部、(2)辺縁切除、(3)骨表面、(4)区域切除、(5)半側切除の順に補填人工骨への骨形成性の低下傾向がみられた。臨床経過から、しかしながら人工骨補填の臨床目的達成度は骨形成性の大小とは必ずしも一致しない結果であり、骨と人工骨との結合が線維性であっても強固な固定性を示す症例も多数認められた。 本研究の結果は人工骨アパタイト多孔体の臨床上、その適応法、術式ならびに術後経過の判定等にフィードバックしうる結果であった。 本研究の成果は、平成11年韓国、平成13年米国カリフォルニアにおいて発表、さらに本年3月ホンジュラスでの講演で発表した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 大 西 正 俊: "顎関節のリモデリングと咬合"第60回日本矯正歯科学会大会抄録. (2001)
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[Publications] 大 西 正 俊: "21世紀に伝える医療.いわゆる顎関節症(咬合機能障害)への対応はどのように展開するだろうか"東京都歯科医師会雑誌. 49. 3-11 (2001)
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[Publications] 大 西 正 俊: "顎関節症治療の現状と今後の動向"ザ・クインテッセンス. 20・1. 187-189 (2001)
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[Publications] 大 西 正 俊: "顎変形症治療アトラス"医歯薬出版株式会社. 2 (2001)