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2001 Fiscal Year Annual Research Report

新しい口腔癌マーカーエンザイムとしての血清ジペプチジルペプチターゼ(DPP)IV

Research Project

Project/Area Number 10470444
Research InstitutionMATSUMOTO DENTAL UNIVERSITY

Principal Investigator

上松 隆司  松本歯科大学, 歯学部, 助教授 (40203476)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 仁  松本歯科大学, 歯学部, 助手 (50267788)
KeywordsジペプチジルペプチダーゼIV / CD26 / TGF-β1 / 活性化抑制 / 口腔癌
Research Abstract

1、癌細胞由来サイトカインによるT細胞CD26発現抑制の検討
口腔扁平上皮癌由来のKB細胞の無血清培養上清(KBCM)をヒト正常末梢血T細胞(T細胞)の無血清培養上清に添加して培養したところ、KBCM添加によってフィトヘマアグルチニン(PHA)刺激によるT細胞の増殖,リンパ球抽出液および培養上清中のCD26/DPPIV活性が低下した、KBCMを、限外ろ過およびイオン交換クロマトグラフィーを用いて分画し、それぞれの蛋白分画中のサイトカインを同定したところ、頭頸部癌細胞に由来するT細胞CD26発現抑制因子としてGM-CSF、IL-6およびTGF-β1が考えられた。そこで、KBCMを含むT細胞培養実験系に中和抗体を添加してT細胞の増殖、リンパ球抽出液および培養上清中のCD26/DPPIV活性を測定した。その結果、CD26発現抑制は、抗TGF-β1抗体で中和されたが抗GM-CSF抗体と抗IL-6抗体では中和されなかった。
2、癌細胞由来TGF-β1によるT細胞CD26発現抑制の検討
KBCMを添加して培養したT細胞は、非添加で培養したT細胞に比べ、細胞周期がG0/G1期である割合が増加していた。さらに、ウェスタンブロットでは25kDaの活性型TGF-β1が癌細胞から産生されていること、CDK2インヒビターであるp27^<kip>の発現が持続していることが明らかとなった.
以上の結果より,口腔扁平上皮癌由来活性型TGF-β1がT細胞の活性化とCD26/DPPIVの発現を抑制していることが明らかとなった。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] Uematsu T: "Multidrug resistance gene 1 expression in salivary gland adenocarcinoma and oral squamous-cell carcinomas"International Journal of Cancer. 92. 187-194 (2001)

  • [Publications] Uematsu T: "P-glycoprotein expression in human major and minor salivary glands"Archives of Oral Biology. 46. 521-527 (2001)

  • [Publications] 上松隆司: "頭頚部癌細胞における抗癌剤耐性機構の解析"口腔組織培養学会誌. 第9巻・第1号. 87-88 (2000)

  • [Publications] 上松隆司: "頭頸部癌培養細胞の抗癌剤多剤耐性獲得とmdr1遺伝子産物(P糖蛋白)の発現"口腔組織培養学会誌. 第9巻・第2号. 11-20 (2000)

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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