1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10470457
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
吉江 弘正 新潟大学, 歯学部, 助教授 (20143787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 哲夫 新潟大学, 歯学部, 助手 (00215344)
山崎 和久 新潟大学, 歯学部附属病院, 講師 (00182478)
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Keywords | 歯周炎 / 易感受性 / 遺伝子 |
Research Abstract |
本研究の目的は、歯周炎易感受性を引き起こす関連遺伝子を、RNA Arbitary Primed-Polymerase Chain reaction(RAP-PCR)法というmRNA発現の違いを一枚のゲル上でfinger printする手法で解析することである。これまで、第一段階の研究として健康な歯周組織を有する健常人について、末梢血液から多形核白血球を分離し、ControlとしてのE.coli LPS刺激(Ec)ならびにP.gingivalisLPS刺激(Pg)後、全RNAを抽出しRAP-PCR法にて解析した。 その結果、6名のサンプルより100を超える転写産物がゲル上にディスプレイされ、Densitometric analysisによりEc-LPSサンプルに比較してPg-LPSサンプルでは9-25サンプルが強く発現しており、11-30サンプルは弱かった。以上より、Pg-LPS刺激により好中球が発現する遺伝子は数多く存在し、これらをEc-LPSと比較して検索していくことでPg-LPS特異的な好中球の反応を捉える糸口を見つけることとなることが期待された(Dentistry in Japan,1999)。 その後、Pg-LPSによって好中球に特異的に誘導された遺伝子についてバンドをゲルより切りだし、クローニング、シーケンシングを行った結果いくつか興味深い遺伝子が明かとなった。 現在、Super Villin,Vascular Endothelial Growth Factor(VEGF)をはじめ次々と遺伝子の本体が明かとなってきている。 今後は、引き続きシーケンシングによりPg-LPS誘導性の遺伝子、Ec-LPS誘導性の遺伝子及び、両者に共通の遺伝子を明らかにした後、歯周炎患者ではどの程度発現しているかの、第二段階の研究を遂行する予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T.kubota, T.Morozumi, H.Yoshie: "Differencinl Gene Expression of Human Neuroplils Induced by Lipopolysaccharide from Porphyronanas gingivalis using RAP-PCR" Dentistry in Japan. 35. 109-112 (1999)