1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10470503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
花輪 壽彦 (社)北里研究所, 東洋医学総合研究所, 所長 (40164892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 剛 (社)北里研究所, 東洋医学総合研究所, 研究員 (30232440)
渡辺 賢治 (社)北里研究所, 東洋医学総合研究所, 研究員 (70191757)
村主 明彦 (社)北里研究所, 東洋医学総合研究所, 研究員 (50239539)
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Keywords | 東洋医学 / 東洋医学用語 / 東洋医学に対する意識 / 東洋医学の入門書 / 東洋医学の卒前・卒後教育 / 夏期集中セミナー / データーベース / 大学医学部のネットワーク作り |
Research Abstract |
平成10年度は東洋医学教育の基盤整備の一環として、東洋医学に対する医学生・薬学生・看護学生の意識調査を実施した。 1) 北里大学医学部1年、4年生の211名と同薬学部1〜4年生1184名、合計1395名にアンケート調査を行ない59%の回答をえた。漢方に対しては約75%が興味・関心があると答え、鍼灸に対しては約55%が興味・関心があると答えた。若い世代には鍼灸よりも漢方の方により関心が高い傾向がみられた。 2) 北里大学医学部5年生66人を対象に東洋医学に対する意識調査を実施した。漢方に非常に興味・関心のあるもの23%、関心があるもの60%で8割以上が興味・関心がある、と回答した。鍼灸については非常に興味・関心のあるもの17%、関心があるもの47%で5割以上が興味・関心があると回答した。東洋医学に対するイメージとして「神秘的」「体質改善ができる」「自然治癒力を高める」などが目立った。「効き目がよくわからない」「薬理作用がわからない」といった意見も多かった。 3)看護学生にはレポートの形でいわゆる西洋医学と東洋医学に対する相違点や類似点または長所・短所にって講義をしその感想を書いてもらった。相違点として「部分・病気」をみる西洋医学と「全体・病人」をみる東洋医学という理解が多かった。類似点としてともに患者さんのQOLをあげるという共通の目的があること、そして将来的には両者の相補的発展によりよりよい医学・医療が構築されるべきであるが、それには両者の長所・短所が十分議論できるような教育環境の整備の重要性が指摘された。 以上の調査結果をもとにさらに種々の調査を重ねて基盤整備の一次資料をまとめていく。
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