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1998 Fiscal Year Annual Research Report

ストレスタンパク質からみた身体運動の評価(その2)-不活動およびトレーニング効果の評価-

Research Project

Project/Area Number 10480004
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

跡見 順子  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90125972)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 水野 一乘  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (70251337)
八田 秀雄  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60208535)
Keywords運動 / HSP70 / ストレスタンパク質
Research Abstract

昨年までに持久性の運動後、肝臓にHSP70mRNAの発現が増大することをIn situ hybridization法により示した。HSP70は、構成的に発現するHSC73、ストレスで誘導されるHSP72、ミトコンドリア内、及び小胞体内で機能するHSP75、HSP78(GRP78)等のファミリーを構成している。今回これらのアイソフォームの検出には、2次元電気泳動法を用いずに、特異的に応答する抗体を用いて、Western blotting法により、タンパク質レベルでの発現を解析した。7週令ラットを用いてトレッドミル上での走行運動後24時間までのHSP70及び低分子量ストレスタンパク質(sHSPs)の変化について、骨格筋及び肝臓を対象に解析した。その結果,速筋である足底筋では,HSP70(HSP72,HSC73)の発現量が,安静時に比べて運動後6時間をピークとして増加し,24時間後にも安静時より高い値を示していた。同じサンプルをHSC73特異的抗体を用いてwesternblottingを行ったところ,HSC73の発現量は6時間後で安静時と比べ増加し,そのレベルは24時間後までみられたαB-crystallinの発現量にはほとんど変化がみられなかった。一方,遅筋であるヒラメ筋ではHSP70発現量はわずかに増加したのみであった。また,肝臓ではHSP70発現量が運動後6時間をピークに顕著に増加した。この結果は,HSP70(HSP72,HSC73)を共通に認識する抗体を用いた結果であるが,HSP72,HSC73にそれそれ特異的な抗体を用いて肝臓組織のWestern blottingを行ったところ,HSP72は6時間をピークに顕著な増大を示し,また,24時間後にも安静時より高レベルで発現していた。一方,HSC73は安静時と比べ変化がみられなかった。肝臓と骨格筋で異なった応答が観察されたことから、肝臓では虚血による影響、骨格筋では運動に対する適応応答である可能性が示唆されたため、来年度はこの点についてさらに詳細に検討する予定である。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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