1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10480007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
櫻井 伸二 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 助教授 (20144173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布目 寛幸 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 講師 (10270993)
池上 康男 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (60092988)
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Keywords | 投球動作 / 発達 / スキル / 3次元動作解析 / 回旋 |
Research Abstract |
小学生男女児童にオーバーハンドの投球練習を行なわせ、投球能力および投球動作における練習効果を、その発達過程および性差との関連から調べることを目的に研究を行った。 今年度は小学校1年生から3年生の男女計30名の児童を対象とした。この児童に投球練習を行なわせた。練習は週に3回、期間は約2カ月間であった。練習には研究代表者または補助者が立ち会い、ドッヂボール大会を企画するなどして児童の興味が持続するよう工夫した。 練習期間の前後の計2回、硬式テニスボール(周囲約20cm、重量約60g)の遠投を行なわせ投球距離を計測した。同時にその投球動作を側方および後方の2方向から高速度ビデオ撮影した。両方向から撮影されたビデオ画像から身体各部およびボールの座標解析を行った。このデータから、三次元画像解析法を用いて計算で各点の三次元座標値を求め、この値を基に、ボールおよび身体各部の速度変化、ボールスピードに対する手首(スナップ)の貢献度、体幹部のひねり、肩や前腕部の回旋動作などについて定量的に分析を行なっている。 また、これとは別に小学1〜6年生男女児計180名を対象として同様の撮影および測定を行った。この分析から得られた結果を基準として、練習効果を客観的に評価することが可能になると考えられる。 これらの結果によれば、小学校低学年時において男児は女児より優れた投球能力および投球技能を獲得していること、男児でより練習効果が大きいこと、また投球距離に向上が認められない場合でも投球動作に改善が認められた場合があること、などが明らかになった。
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